10月27日に江戸川区が児童文学館の完成予想図を発表しましたね。
この児童文学館は、江戸川区出身で、映画「魔女の宅急便」の原作者の角野栄子さんがプロデュースしています。
この記事では、85歳の現在も元気にご活躍されている角野さんの収入や資産について考察しています。
角野栄子さんの経歴と主な受賞歴
まず角野栄子さんのプロフィールを確認してみましょう。
| 1935年 | 東京都内生まれ (1 月 1 日 ) 3 歳から 23 歳まで江戸川区北小岩で過ごす 江戸川区立中小岩小学校出身。 |
| 1957 年 | 早稲田大学教育学部英語英文学科卒業後、紀伊國屋書店出版部勤務 |
| 1959年 | 自費移民としてブラジルへ渡り、サンパウロ市に約 2 年間滞在 |
| 1970年 | 『ルイジンニョ少年ブラジルをたずねて』で作家デビュー |
| 1982年 | 『大どろぼうブラブラ氏』で産経児童出版文化賞大賞 |
| 1984年 | 『わたしのママはしずかさん』で路傍の石文学賞 |
| 1985年 | 『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞、小学館文学賞 |
| 1986年 | 『魔女の宅急便』で IBBY オナーリスト文学賞 |
| 2000年 | 紫綬褒章受章 |
| 2014年 | 旭日小綬章受章 |
| 2016年 | 『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞 |
| 2018年 | 「国際アンデルセン賞 作家賞」受賞 |
| 2019年 | 「江戸川区区民栄誉賞」受賞 |
国際アンデルセン賞は、 「児童文学の ノーベル賞」ともいわれる、子どもの本の分野における最高の国際的な賞です。
作家賞の日本人受賞者は角野栄子氏を含め 3 人しかいないということで、素晴らしい功績ですね。
角野栄子さんの作家としての収入は？
数多くの作品を生み出し、国際アンデルセン賞を始めとする多くの賞を受賞されている角野さんの作家としての収入はどれくらいなのでしょうか？
一般的な童話作家の収入は？
童話作家の収入は主に下記2種類の方法から得ています。
・作品が出版されたことで得られる印税
・原稿を作成した時点で得る買取原稿料
印税とは本の製作数に応じて支払われるもので、重版のたびにも支払われます。
買取原稿料は原稿を作成したことに払われる報酬で、一度受け取ったら追加はありません。
印税の相場は5％〜10%ですので、
仮に印税が10％の場合、1,000円の本を3000部発行すると印税は30万円になります。
買取の原稿料はさらに低くなることがほとんどで、相場は60万円程度のようです。
角野さんの印税収入は？
まず代表作「魔女の宅急便」はシリーズ６巻合計の出版部数は250万部です。
これを仮に印税10％で計算すると、
1,650円×250万部×0.1=412,000,000円
仮に挿絵絵作画家の取り分を30％とすると
412,000,000円×0.7=288,750,000円
「魔女の宅急便」の印税の予想金額：約3億円
その他の作品は、ウィキペディアで見る限り168冊ありました。
詳細は分かりませんが、新人絵本作家で発行部数は2,000〜3,000部くらい。
角野さんの場合、魔女の宅急便効果で、他の本も売れていると想定されるので、仮に1冊1,000円で発行部数10,000部と想定した場合、
（10,000部×168冊×1,500円×印税10%）- 作画家取り分（30%）＝176,400,000円
もし仮に魔女の宅急便以前が買取と仮定しても、
60万円×68冊＝40,800,000円+（10,000部×100冊×1,500円×印税10%）- 作画家取り分（30%）＝145,800,000円
「魔女の宅急便」以外の印税の予想金額：約1.5億円
そして翻訳本も100冊あります。
翻訳本の印税は、4％〜8%です。
仮に1冊1,000円、発行部数5,000部、印税5%とした場合、
5,000部×100冊×1,000円×印税5%＝25,000,000円
翻訳の印税の予想金額：2,500万円
以上、筆者の角野栄子さんの印税収入予想は、4億7,500万円です。
角野栄子さんの作家以外の収入は？
それでは、作家以外の収入はどれくらいあるのでしょうか？考察してみましょう。
映画の原作使用料
まず映画「魔女と宅急便」の原作使用料はどれくらいなのでしょうか？
映画の原作使用料の金額には、一定の基準があります。
日本文藝家協会の規約第25条の「映画制作及び上映等における著作物の使用料は、番組制作費や提供価格等を斟酌（しんしゃく）し、1000万円を上限として利用者と本協会が協議して定める」という取り決めが目安です。
原作使用料のボリュームゾーンは200万～400万円。
製作費が高額な場合や、原作、作家の知名度が高い場合でも700万円程度。原作者はこのうち約60～80％らしいです。
ジブリ版と実写版があったので、原作使用料の予想は10,000,000円としましょう。
その他の想定される収入
その他の想定される収入は何があるでしょう？
- テレビアニメ化された「小さなお化けシリーズ」の原作使用料
- テレビドラマ化された「アイとサムの街」の原作使用料
- 第69回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲「おさんぽぽいぽい」の作詞代
- 江戸川区区民栄誉賞、鎌倉市市民栄誉賞受賞による年金（があるという噂）
- 江戸川区児童記念館プロデュース
- 数多くのインタビューや講演会
おそらくまだまだ他にもあると思います。
角野栄子さんの資産は？
もちろん公表されていませんが、一番大きな資産は、海まで歩いて10分の鎌倉のお住まいでしょう。
鎌倉税務署手前の十字路を右折して少しのところらしいのですが、「ゴロウ・デラックス」で紹介された映像を確認する限り、
かなりの豪邸のようなので、資産価値も相当あると思われます。
角野栄子さんのライフスタイル
角野栄子さんのライフスタイルがうかがえるコメントをいくつか抜粋してみました。
探さないのよ。気になったら手に取ってみたり、売っているものだったら買ったり。娘が若いセンスで選んでくれたりします。私は高いブランドものに興味がないんです。旅行に行っても買いません。この指輪なんて2ユーロ（※2019年3月現在のレートで約250円）だったの。
引用元：早稲田ウィークリー
「おしゃれは好きだったけど、もののない時代に育ちましたから、母のショールをバラしてベストにしたり、姉と一緒にお洋服を手作りしたりしたのが楽しかった。だからいまでもそんなに高いものは買えないの。ヘンに身の丈に外れたものを手にすると気持ちが悪いんです。いま娘に撮影時の服のコーディネートなどを頼んでいるのだけれど、アクセサリーなんかも5、6千円を超えると文句言っちゃう（笑）。人それぞれで線引きは違っていて構わない。でも私は、身の丈のおしゃれが落ち着いて楽しめていいんですよね」
引用元：クロワッサンONLINE
効果なブランドなどには興味がなく、オリジナリティーのある身の丈に合ったものを好んで身に付けているようですね。
成功って、だいたいみなさんお金と結びつけるでしょう？ でも、作家なんて印税で暮らせていいなとか言われても、それだけで暮らせない人もたくさんいます。お金や地位より、もっと目に見えない部分に自分の楽しみを見つけることのほうが大切。想像して自分の心を広げていくことが、対価としていくらになるかは計れないですよね。
引用元：Precious NEWS
幸せの尺度はお金では測れないということです。
まあ、お金を持っているから言えることではありますが。
いずれにしても浪費するタイプではないことは間違いなさそうでうね。
まとめ
以上、角野栄子さんの収入・資産を独自の観点で予想してみました。
- 「魔女の宅急便」の印税収入は、4億7,500万円（予想）
- 「魔女の宅急便」以外の印税収入は、約1.5億円（予想）
- 翻訳の印税収入は、2,500万円（予想）
- 映画の原作使用料やテレビの原作使用料
- インタビューや講演会の謝礼金
- 鎌倉一等地の豪邸
加えて、浪費家でもないことから、かなりの資産家であることは間違いありませんね。
Follow me!
コメント