「ハウルの動く城」は、イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説「魔法使いハウルと火の悪魔」原作・スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画です。
宮崎駿監督が、呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの奇妙な共同生活を描いています。
カルシファーは、主人公ハウルと契約を交わした火の悪魔です。
この記事では、カルシファーの正体と契約について解説しています。
【ハウルの動く城】カルシファーとハウルの契約とは?
カルシファー (Calcifer)は、「ハウルの動く城」の暖炉にいる火の悪魔です。
水に弱く、おだてに弱いお調子者。
普段は無機物でも有機物でも食べますが、燃やすものが無くなると消えてしまいます。
魔法の力もとても強く、あの巨大な「ハウルの動く城」を動かしています!
カルシファーは悪魔なので、人の体の一部を代償に大きな魔力を生み出す事ができます。
ソフィーのおさげ髪を食べた時には、一気にパワーアップしました。
そんな、カルシファーの正体とは一体何なのでしょうか?
ソフィーとの取引
荒れ地の魔女によってお婆さんにされてしまったソフィは、「ハウルの動く城」に乗り込んだ時にカルシファーと取引をします。
その取引とは、こんな内容でした。
- ソフィがカルシファーの契約を見破る
- カルシファーの呪いが解ける
- カルシファーがソフィの呪いを解く
この取引の内容こそが、カルシファーの正体を知る鍵になります。
カルシファーとハウルの契約
「サリマンがいってたわ。ハウルは大切なものをあなたに渡したって」
そして、ソフィーが水をかけて消すと脅した時。
「そしたら、ハウルも死ぬぞ」
この会話にカルシファーとハウルが交わした契約のヒントが有りました。
カルシファーの死=ハウルの死
つまり、ハウルがカルシファーに渡した大切なものは、生死に関わるものということです。
ハウルは、自分の生死に関わる何かを渡す代わりにカルシファー(悪魔)の力を手に入れたということになります。
カルシファーは、その対価としてハウルと動く城に魔力を供給し、かまどに縛られて使役されているわけです。
これが、ハウルがカルシファーと交わした契約ですね。
【ハウルの動く城】カルシファーの正体とは?
物語の終盤、ハウルを探していたソフィは、お守りといって渡された指輪に導かれお城のドアを開けます。
そのドアは、ハウルの子ども時代につながっていました。
カルシファーの正体
ハウルに近づいていったソフィーは信じられない光景を目にします。
満天の星空からひときわ明るい流れ星が手元に落ち、それをハウルは飲み込みます。
すると、ハウルの胸元から炎のような物体が生まれたのです。
この炎こそが、カルシファー。
そうなんです。
カルシファーの正体は、ハウルの心臓だったのです。
ハウルは魔力を得るためにカルシファー(悪魔)と契約して、心臓を渡したのです。
ハウルは、自分の心臓と引き換えに強力な魔力を手に入れたわけです。
解かれた魔法
ハウルの子ども時代に迷い込んだソフィーは、ハウルとカルシファーの契約内容を知りました。
そして、過去から戻ったソフィーは、魔力に飲み込まれそうになっていたハウルとともにカルシファーの元へ。
カルシファーは、老婆になった荒野の魔女が隠し持っていました。
しかし、ソフィーが抱きしめると、仕方ないねと言ってカルシファーを差し出します。
ハウルの胸にカルシファーを戻すと、流星に戻って自由の身に。
魔法が解けたのです。
自由になったカルシファーは、結局みんなといたいと戻ってきたのでした。
今度は契約で縛られない家族になるために。
まとめ
- カルシファーは、「ハウルの動く城」の暖炉にいる火の悪魔
- ハウルは、カルシファーに心臓を渡す代わりに魔力を手に入れた
- カルシファーは、魔法が解けて自由になったが、みんなのもとに戻った
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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