12月4日(金)に映画「サイレント・トーキョー」が公開されます。
「アンフェア」シリーズ原作者の秦建日子さんと「SP」シリーズの波多野貴文監督がタッグを組んだクライムサスペンスです。
この記事では、豪華キャストの原作での役どころや映画の見所について解説しています。
映画「サイレント・トーキョー」とは
サインレント・トーキョーは、「アンフェア」シリーズなど手がけた秦建日子さんがジョン・レノンとオノ・ヨーコの楽曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされて執筆した小説「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」を映画化したクライムサスペンスです。
佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也らの豪華キャスト陣を迎え、「SP」シリーズの波多野貴文監督がメガホンをとっています。
小説「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」の主要登場人物
主役の佐藤浩一さんをはじめとして、豪華キャストが顔を揃えるこの映画、
原作での役どころとともに映画版でのキャストの紹介をします。
朝比奈仁(佐藤浩一)
この投稿をInstagramで見る
原作では、どんな料理でも作ることのできる訳ありの料理人です。
映画では、連続爆破テロの容疑者で、東京に爆弾を仕掛けます。
山口アイコ(石田ゆり子)
この投稿をInstagramで見る
原作では、夫へのクリスマスプレゼントを買いに恵比寿に出てきたところ、事件に巻き込まれる40代の小柄な主婦です。
ただ巻き込まれるだけでは無く、物語のキーパーソンです。
世田志乃夫(西島秀俊)
この投稿をInstagramで見る
警視庁渋谷署刑事課の警部補。警視総監鈴木は、離婚した奥さんの父親です。
須永基樹(中村倫也)
この投稿をInstagramで見る
雑誌の表紙を飾ったこともある30歳にしてアプリ会社の社長を務める天才プログラマー。
人間関係の構築が苦手で、不可解な行動をとります。
その他登場人物
- 来栖公太(井之脇海):テレビの情報番組で、雑用係のアルバイトをしている大学生。エビスの事件に巻き込まれる。
- 泉大輝(勝地涼):警官になって4年目の巡査。世田の相棒。
- 印南綾乃(加弥乃):食品会社の総務部で働く30歳の女性。3ヶ月前に恋人と別れたばかりで、真奈美に連れ出された合コンで須永に出会います。
- 高梨真奈美(広瀬アリス):綾乃の同期で営業部の華やかな女性。20歳年上の既婚者と不倫中。
- 礒山毅(鶴見辰吾):日本の総理大臣
- 須永尚江(財前直見):須永の母親
- 鈴木学(大場泰正):事件の捜査の指揮を執る警視庁捜査一課管理官
- 謎の探偵(野間口徹)
映画「サイレント・トーキョー」の見所
それでは、サイレント・トーキョーの見所をいくつかピックアップして解説します。
主役らしくない主役
佐藤浩一さんが演じる朝比奈仁は、主役にも関わらず出番が少ないそうです。
出番が少ない主役を主役として成立させるために
- 出番が少ない中での重さの持たせ方が、お客さんの中にどういう風に残るかなということ
- 原作のキャラクター設定からあえて変えている点を含め、どう整合性を取らせるのか
といったことを佐藤さんと監督が細部に渡って話し合ったそうです。
具体的な内容について、下記のように佐藤さんは語っています。
正直言って戯曲は舞台だから成立する“大きな嘘”であって、舞台上と客席との距離だと成立する嘘が、映像というある種のリアリズムになると難しさを伴うことが多々あるんです。それは三谷幸喜監督の作品でも同じことが言えるし、今作にも結構、そういった難しさがありました。その部分ですよね。それをふっ飛ばしてでも走るという、いい意味で“怪しい作品”になってくれればいいなと。怪作になるためにどうしたらいいかを考えた時、僕は少ない出番の中で“高倉健さん”にならなければならないと思いました。
引用元:BANGER
犯人探しと犯人の動機
原作では、至る所に伏線が張り巡らされており、ミスリードが非常に巧妙です。
読んでいるうちにどんどん「先入観」が刷り込まれてしまいます。
その結果、読者は書き手の罠にかかり、真犯人が誰なのかわからなくなってしまいます。
また、犯人の動機ですが、
ここに原作者がインスパイアされたジョン・レノンとオノ・ヨーコによる楽曲『Happy Xmas(War Is Over)』が深く関わってきます。
この曲が発表された1971年は、ベトナム戦争中。戦争の終結を平和を願って作り出されました。
キーワードは「戦争」です。
犯人が誰なのか?
その動機は何なのか?
考えてみてください。
大掛かりな撮影
撮影には毎週末1,000人以上のボランティアエキストラの人達が参加したそうです。
西島さんが撮影について下記のようにコメントしています。
グリーンバック、合成の部分が多かったので、“ここにあのビルがあって”とか“ここにモニターがあって”とか、渋谷のスクランブル交差点をイメージしながらの撮影は色々と大変だろうなと思っていたんですが、実は結構楽しくて。みんなも「だんだん色んなビルが見えてきた」って(笑)。そういう話をしながら、とても面白い撮影を行いました。
引用元:BANGER
まとめ
- サイレント・トーキョーの原作は、秦建日子が執筆した小説「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」である
- 佐藤浩一、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也など豪華キャストである
- 主役の設定は原作と変えている
- 犯人の動機のキーワードは「戦争」である
筆者の好きな俳優が揃っている点でも非常に注目しています。
原作との違いも含めて、じっくり鑑賞したいと思います。
サイレント・トーキョー And so this is Xmas (河出文庫)
コメント