「ハウルの動く城」は、イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説「魔法使いハウルと火の悪魔」原作・スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画です。
宮崎駿監督が、呪いで老婆にされた少女ソフィーと魔法使いハウルの奇妙な共同生活を描いています。
かわいい少女ソフィーは、荒地の魔女に呪いをかけられ老婆になってしまいます。
この記事ではソフィーの呪いがいつ解けたのか?母親ハニーと妹レティーについて考察しています。
【ハウルの動く城】ソフィーの呪いはいつ解けたの?
ソフィー(ソフィー・ハッター)は「ハウルの動く城」のヒロイン。
原作によると、3姉妹の長女で18歳。
父親が大事にしており、現在母親ハニーが経営する“ハッター帽子屋”で、お針子として働いています。
荒地の魔女の呪い
ある日、ソフィーは街で軍人に絡まれているところをハウルに助けられます。
その様子を見ていた荒地の魔女は2人の仲を勘違いします。
ソフィーは、嫉妬した荒地の魔女に呪いをかけられ90歳の老婆に変えられてしまいました。
老婆になったソフィーは、母親に姿を見せるわけにいかず家を出ました。
そして、カカシのカブに導かれてハウルの動く城に掃除婦として居座るようになります。
ソフィーの呪いはいつ解けたのか?
映画「ハウルの動く城」を観た人は、きっとこう思ったのではないでしょうか。
ソフィーの呪いはいつ解けたの?
老婆のソフィーは、劇中何度か少し若返ったり、元の容姿に戻ったりします。
- ハウルの代わりに王宮に出向き、サリマンと面会していた時
- サリマンの追撃をかわして動く城に戻った夜(夢の中)
- ハウルの秘密の庭にいた時
あの人は自由に生きたいだけ。 ソフィー / ハウルの動く城 pic.twitter.com/5pLI4ow1Ld
— スタジオジブリ名言bot (@jiburicollecti2) November 12, 2020
上記に共通するのは、ソフィーがハウルのことを強く意識している時ということです。
ソフィーのハウルに対する想いの強さが呪いの効力を上回るということかもしれませんね。
その後、お婆ちゃんになった荒地の魔女から恋のアドバイスを受けた時あたりから徐々に若返っていき、サリマンの手先に襲われる頃には、完全に元の姿に戻っていました。
ここで、もうひとつの理由が思い浮かびます。
それは、荒地の魔女がサリマンによって、魔力を奪われた上、本当の歳に戻されてしまったことです。
つまり、魔力を奪われ、老いてしまったため、呪いの効力も徐々に薄れていったのかもしれません。
ソフィーが最初に元の容姿に戻ったのは、サリマンとの面会中です。
それって、荒地の魔女が魔力を奪われた直後ですよね。
まとめると、
- 荒地の魔女がサリマンによって、魔力を奪われたため、呪いの効力が薄れた
- ソフィーのハウルへの想いが呪いの効力を抑えた
ということではないかと考察します。
エンディングでは、元の若い姿に戻っていました。
カルシファーに三編みを与えたことで髪型は変わりましたが、むしろ可愛らしくなっていましたね。
母親ハニーの反応についても
ソフィーの母親ハニーと妹レティーは、顔の雰囲気も性格もとても似ています。
ソフィーと違い、派手好きで、社交的な様子が見て取れます。
母親ハニー
ハニーは、ソフィーの義母です。
ソフィーの父親が残した帽子店の経営者だが、店はソフィーに任せっきりで、遊び歩いています。
ソフィーの家出後は、店を畳んで資産家の男性と再婚しました。
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妹レティー
レティーは、三姉妹の次女。
映画には登場しないが、三女マーサは中折れ谷に住んでいる設定。
街の中心部にあるカフェ・チェザーリで働く看板娘
お洒落で派手な容姿の美人で、街中の男達のマドンナ的存在。
ソフィーの行く末を心配する優しい一面も。
ハウルの動く城のソフィーの妹ちゃん、ずっと「ベティ」だと思ってた…😂『レティー』ちゃんなのね pic.twitter.com/irctKjZfWr
— えむ (@Em_comianicinem) February 3, 2021
母親ハニーの反応
ハウルのはからいで、ソフィーが住居として使っている閉店した帽子店をハニーは来訪します。
おばあさんになったソフィーと対面した時、一瞬キョトンとしますが、直後に涙目になりながらソフィーに抱きつきました。
「まあ、こんなにおばあちゃんになっちゃって」
ソフィーがおばあちゃんになったことを普通に受け止めているのが不思議ですよね。
「みんなわたしが悪いの」と言っていることから、苦労をかけすぎて老けちゃったとでも思ったのでしょうか?
ハニーは、ソフィーとの再会を喜ぶ様子を見せます。
しかし、ソフィーに会いに来た理由は、サリマンに脅されて、“覗き虫”入りの巾着袋を忍ばせるためだったのです。
用を済ませたハニーは、車を待たせてると言って、早々に帰ってしまいます。
久しぶりに会ったというのになんとも薄情な話です。
別れた後、罪悪感を感じている様子から、愛情がないわけではないと思われますが。
まとめ
- ソフィーの呪いは、ソフィーがハウルのことを強く想うと効力が弱まるのかも
- 荒地の魔女がサリマンに魔力を奪われ、老いてしまったため、呪いの効力も徐々に薄れていったのかも
- 母親ハニーがソフィーに会いに来た目的はサリマンに脅されて、“覗き虫”入りの巾着袋を忍ばせるため
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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