三浦春馬さん主演の映画『天外者』(てんがらもん)が12月11日(金)に劇場公開されます。
結果的にこの映画が三浦春馬さんの遺作ということになりますね。
この記事では、三浦春馬さん演じる五代友厚が何をした人なのか?について解説しています。
五代友厚は何をした人か簡単に解説
天外者と呼ばれた五代友厚は、何を成し遂げた人物なのでしょうか?
映画『#天外者』
当劇場では2/4(木)で上映終了となります。#三浦春馬 さんが全身全霊で挑んだ主演作。
あと2日となりますが、
多くの方に観ていただき、愛していただきたいです!4日(木)まで SCR8 9:50~
後付け映像も見られますよ‼‼#横須賀HUMAX https://t.co/NW0YQoEKMn pic.twitter.com/5iD1EBGXBU— 横須賀HUMAXシネマズ🌐 (@HUMAX_YOKOSUKA) February 2, 2021
薩摩国鹿児島城下長田町城ヶ谷(現:鹿児島市長田町)生まれの五代友厚は、
土佐の坂本龍馬、岩崎弥太郎、長州の伊藤博文ら同年代の若者たちと学び、遊び、夢を語りあいました。
さらには高杉晋作、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、大隈重信、トーマス・グラバーといった
日本を語る上で欠くことが出来ない偉人・傑物たちとも交流し、友として彼らを支えました。
このように一流の人物たちと関わり合える条件をもっていたことが五代の後の功績へと役立ったのです。
加えて、五代が役立てたものは英語力です。
当時から外交に英語力は欠かせませんでした。
この英語力を活かし、武士の身でありながら、上海に渡って蒸気船を購入し、
海外貿易による商業立国を説き、イギリスへ留学生を送り出し、自らもヨーロッパを視察します。
明治政府が誕生すると政府役人になります(新政府が諸外国との交渉窓口として外国事務掛を大阪に設け、五代を任命)。
この頃、大阪では日本人の無知につけこんだ外国商人の不正行為が後を絶たず、
条約違反、購入料金の不払い、雇い人への賃金不払い等は日常茶飯事で、領事館の家賃不払いまでもが平気で行われていました。
五代はこのような不正に対しては断固たる態度で臨み、一切の妥協を拒みました。
その後、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため実業家に転身し、貨幣造幣局の設立、電信・鉄道・紡績・鉱山など多くの事業を精力的に手がけ、現在の大阪証券取引所・大阪商工会議所・大阪市立大学など膨大な数の組織や企業の設立に尽力しました。
五代友厚は、近代日本経済の基礎を構築した「天外者(てんがらもん)=凄まじい才能の持ち主」と呼ばれた人物です。
余談ですが、五代友厚は、ジーン・フジオカさんや三浦春馬さんがキャストされるのも納得のイケメンなんです。
引用元:ウィキペディア
三浦春馬とディーン・フジオカを比較
NHK連続テレビ小説『あさが来た』五代友厚を演じたのがディーン・フジオカさんでした。
ドラマで亡くなったあとに“五代様ロス”が続出する大フィーバーを生んだのは、記憶に新しいと思います。
朝ドラ時には、あまりの人気に脚本が変わり、1カ月“延命”したとの逸話が残る日本史上、随一の魅力的な人物です。
三浦春馬 | ディーン・フジオカ | |
生年月日 | 1990年4月5日 | 1980年8月19日 |
出生地 | 茨城県土浦市 | 福島県須賀川市 |
身長 | 178cm | 180cm |
血液型 | AB型 | A型 |
事務所 | アミューズ | アミューズ |
芸能活動 | 1997年NHK連続テレビ小説「あぐり」で子役デビュー | 2004年モデルとして芸能活動開始 |
出演作品 |
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受賞歴 |
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年齢は10歳違いますが、芸能界でのキャリアは、春馬さんの方が全然長いですね。
興味深いのは、二人には、共通点がたくさんあることです。
- イケメンで高身長
- アミューズ事務所所属
- エランドール賞 新人賞受賞
- 日本アカデミー賞 優秀助演男優賞受賞
- 三浦春馬は朝ドラでデビュー、ディーン・フジオカは朝ドラでブレイク
- 二人とも歌手デビューしている
そして、二人とも五代友厚役に起用されました。
ディーン・フジオカさんが演じた五代友厚は、熱さをうちに秘めたスマートなイメージでしたが、
春馬さんが演じる五代友厚は、熱さを全面に押し出していますよね。
これは、『天外者』では、五代友厚は主役であり、『あさが来た』では主役じゃないからということはあると思いますが、
実際の五代友厚は、薩摩隼人ですから、どちらかというと熱さを全面に出すタイプじゃないでしょうか。
また、ディーン・フジオカさんが演じる役は、どれも”クール”とか”スマート”というイメージが強いですが、
春馬さんは、演技の幅がとても広いので、どんな五代友厚を演じるのか楽しみです。
映画『天外者』について
『天外者』の概要
『天外者』は、幕末から明治初期に活躍した偉人・五代友厚の半生を描くオリジナル作品の映画化です。
タイトルの「天外者」とは、すさまじい才能の持ち主を表す言葉。
企画誕生から苦節7年での公開で、田中光敏監督の頭に真っ先に五代役として浮かんだのが三浦春馬さんだったそうです。
三浦春馬さんをキャスティングした背景について、
監督は「彼は最近、大人の魅力があって、芯がしっかりある。彼にやってもらいたい。あんなにキレイな大人になれるのか!と思いましたね」と称賛を送ったと言います。
<主要キャスト>
- 五代友厚(三浦春馬)
- 坂本龍馬(三浦翔平)
- 岩崎弥太郎(西川貴教)
- 伊藤博文(森永悠希)
- 五代友厚の両親(生瀬勝久・筒井真理子)
- 遊女はる(森川葵)
- 五代の妻・豊子(蓮佛美沙子)
『天外者』の撮影時期
『天外者』の主演は、今年若くしてこの世をさった三浦春馬さんです。
それでは、『天外者』はいつ撮影されたのでしょうか?
この映画は、2013年に「五代友厚の想いと志を次世代に継承する」ために製作総指揮の廣田稔氏ら市民有志による『五代友厚プロジェクト』としてスタートしました。
企画立ち上げから約7年を経て、劇場公開されることになったわけです。
撮影は、今年の8月から京都で準備を始めて、10月〜11月に行われ、最終的に11月にクランクアップしました。
春馬さんは、役作りをする中で商都・大阪の基盤を作り上げた伝説の男にほれ込み、
自身の代表作にすべく並々ならぬ熱量で取り組んでいたそうです。
劇場公開が遅れた理由
撮影が終了し、2020年中に公開予定でしたが、新型コロナウイルスの流行に加え、
2020年7月18日に主演の三浦春馬さんが急逝したため、公開日は未定となっていましたが、
2020年9月24日、公式サイトで同年12月11日に劇場公開すると正式に発表されました。
共演者の春馬さんへの想い
「全員いろんな思いを抱えて今この場に立っております。」
冒頭涙ぐみながら三浦翔平さんが語っているように、共演者の春馬さんに対する思いは深いようです。
三浦翔平さんのコメント
「坂本龍馬を演じるにあたって、いろんな先輩方が演じてきた中で、どうしたら僕の色が出せるのかとすごく考えていたのですが、五代友厚を演じる三浦春馬くんがいたからこそ、できた龍馬だと思っています」と語った。
引用元:フジテレビュー
筒井真理子さんのコメント
「天才の母として、いろんなリサーチをしました。エジソンの母やレディー・ガガの母など。春馬くんの母役を何度かやらせてもらっていますが、本番中のものすごい集中力の彼を見ているだけで、本当に天才を見ているようで、そのまま“やす(筒井の役名)”にさせてもらって、ただ見守るだけで母になれていたんじゃないかなと思います」
引用元:フジテレビュー
森川葵さんのコメント
「ほとんど三浦(春馬)さんとの二人芝居でしたが、必ず演技のあとに一言かけてくれるのがうれしくて。これからは、人に対して、春馬さんを見習って思ったことを声にしていこうと思いました」と力強く話した。
引用元:フジテレビュー
田中光敏監督のコメント
「まさしく主演の三浦春馬はここで、本当に素晴らしく最高の演技をしています。そしてここにいる役者の方々、しっかりと主演を支えたその素晴らしい演技も、しっかり見届けてください」
引用元:フジテレビュー
蓮佛美沙子さんのコメント
「三浦(春馬)さんとは高校の同級生で、10年前も学園もので一緒だったんです。そんな中、正式に事務所オファーが来る前に、『れんちゃん、この役やってくれない?』って言われたのがこの夫婦役で。本当にうれしかったです」
引用元:フジテレビュー
みんなに愛されていた様子が伺えますね。
まとめ
- 五代友厚は、近代日本経済の基礎を構築した「天外者(てんがらもん)=凄まじい才能の持ち主」と呼ばれた人物
- 五代友厚は、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため尽力した
- 五代友厚は、英語力を活かして外交の場で活躍した
- 五代友厚は、三浦春馬やディーン・フジオカがキャストされる通りのイケメン
三浦翔平さんが「どうか彼の熱量と必死に生きた五代友厚という役柄の熱量をしっかりと目に焼き付けてほしいと思います」と言っていました。
劇場でその熱量を感じたいですね。
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