最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が来年2021年1月23日に公開されます。
それを記念して、金曜ロードショーでは、1月15日から3週連続で、エヴァンゲリヲン新劇場版(序・破・Q)が放映されます。
この記事では、エヴァンゲリヲン新劇場版に登場する第9使徒バルディエルついて解説しています。
エヴァンゲリオン新劇場版:破の第9使徒バルディエルとは?
エヴァンゲリヲン新劇場版では、使徒の名前が出てきません。
全ての使徒が、第◯の使徒というように呼ばれています。
第9使徒バルディエルとは?
バルディエルとは、新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒です。
名前の由来はキリスト教における、霰を司る天使バラキエルから来ています。
バルディエルは、新劇場版では第9使徒として登場しますが、TV版では、本編の第拾八話に登場する第13使徒の名称です。
ちなみに漫画版では、第8使徒でした。
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EVA3号機の起動実験をレイの代わりに引き受けたアスカが、エントリープラグに乗り込んだ直後に寄生型使徒に寄生され乗っ取られます。
この乗っ取られた状態のEVA3号機が第9使徒バルディエルです。
バルディエルはどうなるのか?
国連軍の戦車隊が出動しバルディエルを迎撃するが、全く効果は無し。
凄まじい身体能力を見せ付けてEVA初号機を山へと押し倒し、首を締め上げます。
初号機の抵抗により一時は首から手を離されるが、両肩から更に2本の腕を出現させ、シンジの虚を突いて再び首を絞めます。
しかし、無抵抗のシンジを見限ったゲンドウの指示で、ダミープラグに切り替わった初号機の反撃を受け、逆に首を絞められ、頚骨を折られてしまいます。
最後は、半ば暴走する初号機によって力ずくで解体され、無残にも腸を食いちぎられ、エントリープラグも噛み砕かれました。
第9の使徒から流れ出た血で河川は真っ赤に染まっていました。
トウジとの関係やTVとの違いについても
新劇場版では、バルディエルに寄生されるEVA3号機に乗っていたのはアスカでした。
ところが、TV版ではアスカではなく鈴原トウジがパイロットだったんです。
この変更にはどのような理由があるのでしょうか?
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新劇場版とTV版の違い
新劇場版とTV版で、経緯的には大きな差はありませんが、バルディエルとの戦闘場面については、パイロットの違いだけでなく、次のような違いがあります。
新劇場版 | TV版 |
エントリープラグに乗り込んだ直後に寄生型使徒に寄生された。覚醒時にエントリープラグ内が赤く染まる描写が追加 | 寄生場所はおそらくEVA3号機移送中の積乱雲の中。起動実験の際に接続信号送信時にコクピットブロックから粘菌状の本体が現れEVAと融合 |
国連軍の戦車隊のみ出動しバルディエルを迎撃 | 弐号機と零号機を打ち倒す場面あり |
バルディエルの腕が4本 | バルディエルの腕は2本 |
解体シーンに食い千切られた腸が投げ飛ばされるカットが追加 | 解体シーンは、手で引き千切る |
エントリープラグを噛み砕いた | エントリープラグを握りつぶした |
シンジは誰が乗っているか知っていた | シンジは誰が乗っているのか知らなかった |
鈴原トウジとの関係
鈴原トウジは、TV版では第3新東京市立第壱中学校2年A組におけるシンジのクラスメートです。
妹を設備の良い病院に転院させる事を条件に、フォースチルドレンとして、EVA3号機のパイロットになります。
EVA3号機起動実験の際、バルディエルの寄生により初号機ダミープラグの攻撃を受け、左足を失う重傷を負ってしまいます。
それなりに重要な役割を担ったキャラクターでした。
ところが、新劇場版シリーズでは、それほど重要な役割を担っていません。
なぜアスカに変更したのか?
はっきりしたことは公表されていないのでわかりません。
ただ、一つ言えることは、
「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」では、マリなど新キャラクターが登場しています。
つまり、読んで字の如く、「破」では今までのエヴァを破る(新展開)意図があったと思います。
「Q」では、アスカとマリがコンビを組んでいました。
世界同時上映された「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の冒頭映像では、マリが口ずさむ昭和歌謡からはじまり、マリの操縦するEVA8号機が敵をなぎ倒したりと、マリの活躍が中心の内容となっていました。
その新展開に鈴原トウジを組み込むのが難しかったのではないでしょうか。
最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」ではっきりするでしょう。
まとめ
- 第9使徒バルディエルは、EVA3号機に寄生した使徒
- バルディエルが寄生したEVA3号機のパイロットは、新劇場版とTV版で違う
- 鈴原トウジの役割は、新劇場版とTV版で全く違う
バルディエルは、寄生使徒という点でも、最後のシーンがグロテスクだったという点でも非常に印象的な使徒でしたね。
最後まで読んでいいただき、ありがとうございました。
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