ソムリエ、ワインエキスパート の二次試験といえばテイスティング。
受験者の皆さんは、いろいろな種類のワインをテイスティング中だと思います。
ただ、いかに準備しても当日の緊張感と制限時間のプレッシャーで、実力が出しきれない!といったことは、よくある話です。
筆者は、一発合格しましたが、やはり初めての試験の緊張感で、かなりテンパった記憶があります。
そんな筆者が、これ叩き込んどいて良かったぁ〜と、試験後につくづく思ったのが、テイスティングコメントの模範解答パターン。
この記事では、ワインエキスパートに独学で一発合格した筆者が、実際に解答した模範解答パターンを紹介しています。
テイスティング・コメントの模範解答パターンとは?
まずはじめに、私がこの模範解答パターンを編み出した経緯について説明させてください。
このエピソードを読んでいただければ、信憑性がグッと上がると思います。
模範解答パターンを編み出した経緯
私がワインエキスパートを受験したのは2016年。
試験申し込み締切日の前日にエントリーしたので、1次試験までの準備期間はたったの1ヶ月半。
しかし、見事に1次試験を合格した私は、2次試験対策に移行しました。
2次試験までの準備期間もたったの1ヶ月。
焦った私は、さすがに独学の限界を感じて、ある単発セミナーに参加したのです。
参加した単発セミナーは2つ。
ひとつは、大会で何度も上位入賞しているシニアエキスパートの方のセミナー。
もうひとつは、講師経験のあるワインエキスパートの方のセミナー。
セミナーのテーマは、2つとも「テイスティング」です。
しかし、その内容は全く違うものでした。
- シニアエキスパート:ワインへの向き合い方
- エキスパート:解答のコツ
この全く内容の違う2つのセミナーに参加したことで、1次試験に合格したと言っても過言ではないと思います。
この記事で紹介する模範解答パターンは、その2つのセミナーの内容を元に私がわかりやすくまとめたものです。
きっと2次試験の役に立つと思います。
テイスティング・コメントで点を稼ぐ
2016年の出題は、赤2種白2種その他お酒1種でした。
試験後に自己採点をした私は愕然としました。
赤2種白2種の「品種」「産地」「ヴィンテージ」とそのお酒の「銘柄」を当てる全13問中 正解できたのはなんと品種1問だけだったのです。
残りの12問は不正解、、、
試験前にこの12問の得点比率がテイスティング・コメントに比べて高いだろうと聞いていたので、試験終了後は、絶望しかありませんでした。
ところが結果は合格!
分析してみた結果、テイスティングコメント含めたトータル問題数が100問だったのです。
つまり得点配分は全問各1点だと確信しています。
- トータル問題数が100問なので、得点配分は全問各1点である可能性が高い
- テイスティング・コメントのウエイトが高い
以上の理由から、「品種」「産地」「ヴィンテージ」を外したとしても、テイスティング・コメントでしっかり点を稼げば合格できるのです。
2次試験のために私は、2つのセミナーで得た知識から自分なりの模範解答パターンを作成。
そして、この解答パターンを完全に暗記して試験に挑んだのです。
結果的にこの作戦が的中!
私はテイスティング・コメントで(おそらく)かなりの点を稼げたと推察します。
そうじゃなきゃ合格してませんから。
問題数は、圧倒的にテイスティング・コメントの占める割合が高いのです。
皆さんも、しっかり模範解答パターンを叩き込めば、合格の可能性がグッと上がると思いますよ。
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テイスティング用語選択項目と解答用紙
2次試験では、テイスティング・コメントで点を稼ぐ必要があることは理解していただけたと思います。
それでは、まず2次試験のテイスティング用語項目と解答用紙を確認しましょう。
白ワイン・テイスティング用語選択項目
実際のテイスティング用語選択用紙です。
こちらは、2015年のものに準じた内容ですが、年次ごとの大きな変動はないと思います。
この選択項目の中から、指定された数の選択項目を選ぶことになります。
<白ワイン>
<赤ワイン>
マークシート解答用紙
次に解答用紙です。
こちらは問題ごとに選択するコメント数が違いますので、注意してください。
各項目ごとに選択数が記載されています。
ワインごとで数が違いますので、必ず都度確認してください。
<白ワイン>
<赤ワイン>
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白ワイン テイスティング模範解答パターン
白ワインの場合、よっぽどイエローが濃くなければ、この模範解答パターンでハマります。
ちなみに私が受験した2016年は、明るいレモンイエローのリースリングとシャルドネだったので、テイスティングコメントは2問ともほぼ同じになりました。
<外観>
- 清澄度:「澄んだ」
- 輝き:
- 色調:
- 濃淡:
- 粘性:
- 外観の印象:
<香り>
- 第一印象:
- 果実・ナッツ:「グレープフルーツ」+「りんご」+熟度低い「レモン」/熟度高い「洋梨」
- 花:植物:
- 香辛料・芳香:
- 化学物質:
- 香りの印象:
<味わい>
- アタック:
- 甘味:
- 酸味:「爽やかな」 ※酸味が弱いと感じたら「やさしい」
- 苦味:
- バランス:
- アルコール:
- 余韻:
<その他>
- フレーヴァー:
- 評価:
- 適性温度:
- グラス:中庸
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赤ワイン テイスティング模範解答パターン
赤ワインの場合、淡い系(仏ピノ、マスカットベリーA、ガメ)か濃い系(それ以外)かで、解答パターン(選択肢)が変わります。
淡い系か濃い系かをまず判断してください。
その判断さえできれば、この模範解答パターンでハマります。
ちなみに2016年は、2種とも濃い系(結果シラーズとテンプラリーニョ)だったので、テイスティングコメントは2問ともほぼ同じにしました。
<外観>
- 清澄度:
- 輝き:淡いワイン「輝きのある」濃いワイン「落ち着いている」※迷ったら「輝きのある」
- 色調:
- 濃淡:
- 粘性:
- 外観の印象:
<香り>
- 第一印象:「しっかりと感じられる」
- 果実・ナッツ:
- 花・植物:
- 香辛料・芳香:
- 化学物質:
- 香りの印象:
<味わい>
- アタック:
- 甘味:
- 酸味:
- タンニン分:淡いワイン「緻密」濃いワイン「力強い」
- バランス:
- アルコール:
- 余韻:
<その他>
- フレーヴァー:
- 評価:
- 適性温度:
- グラス:軽め「中庸」重め「大ぶり」※迷ったら「中庸」
- デカンタージュ:
ブランク部分も含めた情報は、下記のサイトで入手できます。
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2次試験「その他お酒」対策
2次試験には、1〜2種類(年によって異なる)「その他お酒」が出題されます。
「その他お酒」は、かなり範囲が広いので、全てを飲むのは難しいかもしれません。
そこで、50種類の「その他お酒」をテイスティングした筆者が、特徴をまとめてみました。
参考になると思いますよ!
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テイスティングに際して心がけること
2次試験のテイスティングに際して心がけること。
それは、ワインにしっかり向き合うことです。
テイスティング時に品種を決め打ちしてしまうと、もしその品種が間違っている場合に、実際テイスティングしているワインと選択したコメントが乖離してしまう可能性があります。
品種を特定できた(と思った)場合でも、いったん品種を忘れて、まずテイスティングしているワインから感じるコメントを選択してください。
そのコメントが、自分が想定した品種の特徴と合致すればまず問題ありません。
逆に合致しない場合は、品種を再考するか、コメントを再考する必要があります。
二次試験で一番大事なこと
最後に一番大事なことです。
解答の選択数を間違えない!
せっかく模範解答パターンどおりに選択できても、解答の選択数を間違えるとその問題0点です。
これだけは、まず最初に確認して、チェックしながらマークシートを埋めてください。
まとめ
- ソムリエ・ワインエキスパート2次試験は、トータル問題数が100問なので、得点配分は全問1点の可能性が高い
- テイスティング・コメントのウエイトが高いので、ここでしっかり点を取る
- 白ワインも赤ワインも模範解答パターンをしっかり叩き込む
- テイスティング時は、品種を決め打ちせず、ワインと向き合う
- テイスティングコメント選択数はワインごとに違うので都度確認する
最後になりますが、前述の通り、この記事に記載した内容は、筆者が受講した単発講座の内容をベースにしています。
その内容に筆者の実体験を加えたものであり、合格が保証されたものではありませんので、その点はご了承ください。
ただひとつ言えることは、筆者は合格したと言う事実だけです。
皆さんの合格をお祈りします!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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