インカラマッは、野田サトル原作の『ゴールデンカムイ』に登場する人物。
各地を放浪するアイヌの女性占い師で、その占いはよく当たると評判です。
謎多き女で、何の目的でアシリパたちに近づくのか全く不明。
谷垣に近づき、アシリパの行方を捜しながら、一緒に北海道を巡ります。
この記事では、インカラマッの目的や能力、また谷垣源次郎との出会いと子供(娘)について解説します。
ゴールデンカムイ|インカラマッとは?
北海道を放浪するアイヌの女占い師。
アシリパの味方なのかそれとも敵なのか、そして何が目的でアシリパたちに近づくのか不明な謎多き女です。
そんな彼女の目的と役割、また彼女の能力について解説します。
【Happy birthday】
本日2月6日は、TVアニメ『ゴールデンカムイ』の妖艶でミステリアスなアイヌの女性占い師 インカ(ラ)マッ役・能登麻美子さんの誕生日です!
能登さん、誕生日おめでとうございますッ!!#ゴールデンカムイ pic.twitter.com/pPOUHFaWgE— TVアニメ『ゴールデンカムイ』公式 (@kamuy_anime) February 5, 2022
インカラマッのプロフィール
名前の意味は「見る女」。
アイヌ語で「インカラ」=見る、「マ」=女といいます。
印象的なつり目に加え、雰囲気が怪しげな女なので、アシリパから「きつね女」と呼ばれていました。
細身にしては、豊満な胸をしています。
チカパシが頻繁に胸を触りたがるほど魅力的な体型。
そして、杉元や谷垣のような「顔に傷がある男」がタイプだと公言をしてます。
インカラマッは占いを生業にしていたため、旅の間谷垣とチカパシは「ヒモ」として、食べさせてもらっていました。
インカラマッの目的と役割
インカラマッは、ウイルクが亡くなった経緯を聞いた時、彼の死が信じられずにいました。
ウイルクがアイヌを殺して金塊を奪うような人間ではないことを知っているからです。
ウイルクの死の真相を調べる中、アイヌ襲撃事件の遺留品を所持する鶴見中尉から「ウイルクはキロランケに殺され、のっぺらぼうはキロランケの仲間」と聞かされたインカラマッ。
真実を探るために谷垣らに接触し行動を共にして、アシリパの行方を追っています。
鶴見中尉に内通しながらも彼女なりに、ウイルクの大事な一人娘アシリパを気遣っているのです。
インカラマッ自身は、金塊には興味はありません。
ただ、アイヌの女として金塊を守りたいとも思っています。
また、インカラマッはウイルクと別れる際の占いに縛られていました。
インカラマッ自身が「北海道の東で死ぬ」ため「ウイルクと二度と会えない」。
その占いが現実となる日がきました。
屈斜路湖で都丹庵士たちから逃れるため、キロランケ、谷垣とでボートで移動していたインカラマッ。
都丹庵士の銃撃を避けた拍子にボートがひっくり返り、三人とも湖へ落ちてしまったのです。
羆たちに囲まれる幻影が見ながら湖に沈んでいくインカラマッは、死を覚悟。
しかし、羆の幻影を消し去った谷垣に、インカラマッは救われました。
このことがきっかけで、ウイルクとの再会に希望を持ちながらも、彼との過去にケリをつけたいという気持ちに変化します。
そして、インカラマッの運命を覆してくれた谷垣と一緒に未来へ進みたいと思うようになるのでした。
万物を見通す占いと千里眼/イフミヌ
インカラマッは占いで生計を立てていました。
アイヌでは、事の大小にかかわらず何か判断に迷ったときは、占いで決めます。
占いの結果は神の意志として疑うことなく従うのです。
インカラマッが行う「シラッキカムイ」は、狐の頭骨を使用。
頭骨は、柳の木の削りかけで作った木幣という祭具に包んで大事に持ち運んでいます。
インカラマッが持っている狐の頭骨は先祖代々伝わっている骨で、最も霊力の強い白狐の頭です。
占うときは、下あごを頭上に乗せ、ゆっくり頭を下げて落とします。
下顎が落ちた具合で物事を占い、歯が上になれば良い兆し、下になれば悪い兆しです。
インカラマッの占いを信じた白石は、シラッキカムイを使い、苫小牧の競馬場で馬券を当ててもらい、大儲けするつもりでした。
占いが的中することで有名だったインカラマッは、馬券がことごとく当たっていきます。
しかし、最後のレースだけはキロランケが起こした大番狂わせによって外れてしました。
もうひとつ、イフミヌという”山のどこかに探しているものがあるのか、自分の体と山と一体化させ体の感覚で当てる”能力があります。
インカラマッは「千里感」と表現しています。
ある日、夕張で声をかけてきた男(青原)をウエインカㇻ(千里眼)で見通すと、女性を探している様子でした。
その女性は、三船千鶴子。
熊本の炭鉱脈を探し当てた有名な超能力者であり、青原の義妹です。
千鶴子は、義兄の青原の詐欺の片棒をかつぐのが嫌で姿をくらませていたのです。
詐欺の標的である炭鉱会社の偉いさんと約束をしていた青原は、インカラマッを銃で脅して千鶴子の代役に仕立てました。
そして、インカラマッの能力を信じていない青原が、偉いさんに適当な言い逃れをするのをよそにイフミヌを使って炭鉱の透視を始めたインカラマッ。
インカラマッが案内した先には、なんと三船千鶴子がいたのです。
これが、イフミヌです。
また、男は名前を名乗りませんでしたが、インカラマッはウエインカㇻ(千里眼)によって「青原」と言い当てています。
インカラマッの”シラッキカムイ”、”千里眼”、”千里感”は本物のようです。
アシリパの父ウィルクとの関係
孤児で占いをしながら放浪していたインカラマッは、流れ着いた小樽でウイルクと出会います。
インカラマッがアシリパと同じくらいの年齢の時です。
ウイルクは、帝政ロシアから逃げて北海道の小樽にたどり着いていました。
2人は出会ってから毎日、一緒に過ごすようになります。
そして、インカラマッは北海道アイヌの信仰や土地こと、言葉や食べ物についても教えるのでした。
楽しい日々でしたが、ウイルクがアシリパの母と結婚することになります。
幼いながらもウイルクを密かに慕っていたインカラマッは小樽を離れることしました。
別れの際、樺太に住んでいた母の形見である大事な着物を渡したウイルク。
大人になったインカラマッともし再会した時、すぐ分かるようにと願いを込めたのです。
ウイルクとは二度と再会することはないと占いに出たにもかかわらず、インカラマッはその着物を着て各地をまわっています。
のっぺらぼうは、ウイルクではないと思う反面、もしかしたら、ウイルクかもしれないと期待してました。
ウィルクと過ごした日々は、インカラマッにとって、美しすぎる思い出。
もしウイルクが生きているのであれば、なおさら会いたいという思いが募っていくのでした。
谷垣源次郎との出会いと子供(娘)についても
初めは谷垣を利用するつもりだったインカラマッ。
アシリパを一緒に探していく中で、谷垣に対する心にも変化が訪れます。
そんな二人の出会いと情交までの流れ、そして出産までの経緯ついて解説します。
雌牛谷垣×インカラマッ?
好きかも。
まだこの展開まで読んでないから知らないけど、ノーマルCPなら谷垣インカラマッ好きかも。 pic.twitter.com/qx2kJt2rfx— ゆたか (@em_yutaka) July 14, 2019
インカラマッと谷垣源次郎の出会いは?
インカラマッは、谷垣が療養しているコタンにやってきました。
チカパシに連れられて近寄ってきた谷垣に占いますよと声を掛けましたが、断られます。
しかし「妹さんをなくしたのではないですか?」と当てて見せました。
さらに危険に晒されているアシリパを探してると告げるインカラマッ。
自分の役割を模索していた谷垣は、アシリパをフチのもとに帰すため、インカラマッと旅に出ることを決意します。
これが、インカラマッと谷垣の出会いです。
しかし、この出会いは偶然ではありません。
インカラマッは鶴見中尉と繋がっていたのです。
インカラマッは、谷垣を利用するよう鶴見中尉から指示されていました。
谷垣の妹が亡くなったことを当てたのは、鶴見中尉からの情報だったのかもしれません。
インカラマッと谷垣源次郎が情交した経緯
釧路町で谷垣とインカラマッが一緒いたとき、アイヌの漁師から、ラッコの肉をもらいます。
夫婦と間違われたらしく、ラッコの肉は必ずふたりで食べるようにと。
谷垣はアイヌ語が分かりませんでした。
それを伝えないインカラマッ。
恥ずかしそうなインカラマッは、ハマナスを採ってくるといい、別行動をします。
その夜、トノサマバッタの襲来で小屋に避難した杉元、白石、谷垣、尾形、キロランケは、飛蝗(ひこう)が過ぎ去るのを待つ間、谷垣がもっていたラッコの肉を鍋にして食べました。
ラッコの独特のにおいが男たちの欲情を刺激し、むらむらした感情を抑えるためにふんどし一丁で相撲を取るも妙な雰囲気に。
男たちが谷垣を残して小屋を出ていった後、寝ている谷垣にインカラマッが覆いかぶさります。
アイヌでは、ラッコの肉を食べると欲情すると信じられています。
インカラマッはラッコ肉を食べていませんが、お互い惹かれ合っていた2人はそのまま情交におよびました
積極的な女性って興奮する。
本気で求めてるんだなって感じたらそれに応えてやりたいと思う。#ゴールデンカムイ#インカラマッ pic.twitter.com/5eSVT13w9H— シマムラベース【ホビー館】 (@shima_mura_base) June 8, 2021
インカラマッと谷垣源次郎の娘についても
鶴見中尉の人質状態にあるインカラマッ。
身ごもっているインカラマッに会いたい谷垣。
谷垣は、インカラマッと一緒に逃げることを決意しました。
脱出しようとする2人は、月島に殺されそうになりますが、家永カノが命がけで月島を引き留めます。
家永は、妊婦のインカラマッを見て亡き母の妊婦姿を思い出し、出産の手伝を申し出るほどの仲になっていたのです。
逃げる途中破水しながら小樽のアシリパの祖母フチの家にたどり着くも、執拗な月島が追いつき絶体絶命。
しかし、追いついてきた鯉登少尉が月島を説得します。
その後、オソマの母が出産を仕切り、谷垣、月島、鯉登少尉もインカラマッの出産に協力。
インカラマッは無事女の子を出産したのでした。
まとめ
- インカラマッは、北海道各地を放浪しているアイヌの女性占い師
- インカラマッの占いは、よく当たる
- インカラマッは鶴見中尉と内通し、協力していた
- 相思相愛になった谷垣とインカラマッの間に女児が生まれた
ゴールデンカムイを 電子書籍で安く買う方法も紹介しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント