李牧(りぼく)は原泰久原作『キングダム』の主要登場人物。
新三大天にはいるほどの実力者であり、秦国としてはもっとも敵にしたくない相手。
知略はあの王騎ですら勝てなかったほど、かなり手ごわい李牧。
この記事では、李牧のプロフィールと最後、龐煖との出会いについて解説しています。
キングダム|趙国三大天・李牧(りぼく)とは?
秦国最大の敵と称される李牧は信、秦国の想像をはるかに超える大将軍かもしれません。
キングダム第167話より引用
李牧のプロフィール
- 趙国の宰相で軍総司令
- 知略と武勇を兼ね備えた武将として「趙三大天」に名を連ねる
- 特徴:綺麗な顔立ちで大柄
李牧と言えば知略に長けるイメージが圧倒的に強いが、実は武勇も兼ね備えている。
李牧がただの軍師ではなく強靭な体を持っている武勇も兼ね備えた武将であることに気づいた信は、それを確認するため一騎打ちに応じた。
しかし、互いの剣が交わった瞬間、信の方が弾き飛ばされてしまったくらいである。
キングダム第260話より引用
李牧は史実で実在するのか?
李牧は、趙の武将・軍師として実在する。
白起・王翦・廉頗と並ぶ戦国四大名将の一人。
『史記』「廉頗藺相如列伝」において、司馬遷は李牧を「守戦の名将」と位置づけていると記載されている。
趙三大天とは?
秦国の中華統一の夢に立ちはだかる強靭な壁の李牧。
李牧も名前を連ねる趙国の三大天について解説します。
キングダムにおける趙三大天とは?
秦の六大将軍と同時期に存在していた旧三大天が廉頗(れんぱ)将軍、趙奢(ちょうしゃ)、蘭相如(りんじょうしょ)の三人。
新三大天として李牧、龐煖(ほうけん)が存在します。
のちに司馬尚(しばしょう)が君臨すると言われていますが、既に龐煖は討ち死にしているので新三大天が揃うことはない。
史実における三大天とは?
史実では、三大天という名称は存在していません。
しかし、旧三大天の廉頗将軍、趙奢、蘭相如が全員同じ地位にいたのは事実です。
趙国の隣国で当時最強国だった「秦」及び戦神と称された昭王が趙国に手出しができなかったのは、この三人が趙国の「最高位」に位置していたためであることは確かである。
知略と武勇を備えた李牧の能力
秦国の中華統一への夢を全力で阻止しようと、幾度も秦国を絶望へと突き落としてくる。
そんな李牧の戦いをまとめました。
馬陽の戦い
秦軍総大将王騎将軍VS趙軍総大将三大天・龐煖の陰に李牧の存在があった。
策略家である李牧は、匈奴十万を葬った後に馬陽へ向かいこの秦・趙の戦いに軍を参入させ、一気に決着をつけようとする。
この作戦は、完全な情報封鎖を行っており、情報漏洩を防いでいた為、秦軍はこのことを誰一人も知らない状態だった。
実は、王騎は決戦の地に到着した時、これが罠であり、どこかに伏した援軍がいると予想していた。
しかし、援軍である李牧軍は、王騎の想像以上の速さで到着したのである。
そして、王騎がここまで読み間違えることまで李牧は予測していた。
キングダム第167話より引用
秦趙同盟
馬陽の戦いから1年後、秦国の丞相・呂不韋(りょふい)が趙国王の臣下の一人の春平君を拉致し、李牧自ら迎えるように要求した。
李牧の脅威を見定めた呂不韋が李牧を殺そうとすると、李牧は「秦趙同盟」を持ちかけた。
秦が魏や韓に攻め込む時は、趙は韓を助けない事を約束した。
その代わりに趙が隣国の燕へ攻め入った時は、趙へ手出ししないという条件を付けて、秦趙同名は成立した。
中華史上2度目の合従軍
李牧の目的は秦の中華統一の阻止。
楚の宰相である春申君と画策し、合従軍を起こす。
合従軍が函谷関を抜けるかがポイントとなったこの戦い。
秦の武将の質が上回ったおかげで合従軍が函谷関を抜くことが困難な状況に陥る。
だが、李牧は開戦当時から、敵味方双方にバレないように、少しずつ兵士を南道に送り込んでいた。
合従軍を囮に使い、李牧自らは王宮を狙ったのだ。
キングダム第320話より引用
蕞が最後の攻防戦となる。
自ら兵を率いて咸陽から出陣した嬴政のカリスマ性がもたらした奇跡続きの蕞攻防戦だったが、7日目城門を破られてしまう。
絶体絶命と誰もが思ったその時、山の民が援軍として登場。
最大の奇跡と言える山の民の援軍までは李牧もさすがに想像もできず撤退。
合従軍全体の敗北が決定的となったのです。
李牧最強の戦術「流動」
流動は水の流れのような戦術。
李牧軍が渦を巻いて絶えず動き、渦の中にあって不動の石の役目の隊が、敵軍を分断してしまう。
李牧はこの戦術を上から見下ろして操るのではなく、全員と同じ目線で操ることができる。
(322話参照)
この単純そうで複雑な戦術を、初見で見破るのは不可能だった。
龐煖との出会いから李牧の最期について
李牧と龐煖、この二人のタッグは一番手を結ばせてはいけないと言えるのではないだろうか。
そんな二人の出会いから李牧の最期についてまとめました。
龐煖との出会い
李牧がまだ戦に溺れた愚か者と称していた雁門で将軍をしていた頃のことである。
とある戦で大敗し、ボロボロになりながら一人で深山をさまい歩き、命が尽きようとした時、”求道者(ぐどうしゃ)”龐煖と出会う。
李牧は初めて龐煖の姿を見たとき、「人外な何かを見た」と表している。
龐煖は「常人には聞こえない地の声が聞こえる、その地の声が李牧と龐煖を出会わせた。」
「李牧は龐煖の道の答えを導く者」と告げる。
キングダム第623話より引用
その話を聞いた李牧は全く理解できないでいたが、李牧は龐煖が何者で、求道者が何なのかを知りたくて放浪の度に出ることになる。
李牧の最期は?
まだ李牧の最期は漫画では描かれていない。
史実における李牧の最期は?
代郡・雁門郡に駐屯した期間、軍を率いて匈奴を大敗させた。
また、肥下の戦い・番吾の戦いで秦を大敗させ、武安君に受封された。
だが、最終的には讒言を信じた幽繆王によって殺害された。
李牧の死後、趙の首都邯鄲は秦軍によって陥落し、幽繆王は捕虜となり、趙は滅んだと記載されている。
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まとめ
- 李牧は、秦国にとっての最大の敵
- 李牧は、キングダムでは新三大天に選出される
- 李牧は、知略に長け、秦の中華統一の夢を全力で阻止する
- 李牧は、龐煖の道の答えを導く者とされる
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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