宮崎駿監督の不朽の名作「風の谷のナウシカ」が12月25日の金曜ロードショーで放映されます。
これから先、我々がいかに生きていくべきかを問いかける今の世の中に最もふさわしい作品です。
この記事では、「風の谷ナウシカ」に登場する巨神兵の正体やモデルなどについて解説しています。
巨神兵の正体は?
映画の冒頭で描かれる伝承の回想シーンに登場する巨神兵の群れと、
映画の終盤で不完全ながら復活する1体の巨神兵の迫力のあるシーンを覚えてますでしょうか?
わずかな登場シーンでしたが、強烈に印象に印象に残っています。
風の谷のナウシカ – 巨神兵 https://t.co/5aCnYwRtOv @YouTubeより
— lalachankapower7 (@lalachanka62) December 5, 2020
映画版における巨神兵の設定
映画のユパとミトの会話に出てきますが、
巨神兵は、「火の七日間」で世界を焼きつくした「旧世界の怪物」です。
巨神兵は全て化石になったはずが、ペジテの地下で1000年眠り続けていた巨神兵が掘り出されたのです。
ミト「巨神兵?あの火の七日間で世界を焼き尽くしたという…。」#kinro #風の谷のナウシカ #巨神兵 #宮崎駿 #ジブリ #庵野秀明 pic.twitter.com/joDZ6vgiVZ
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) January 4, 2019
映画での巨神兵の登場から絶命までを時系列に整理しました。
- 工房都市「ペジテ市」地下にて、巨神兵が「卵」の状態で発見される。
- その情報を掴んだトルメキア王国がペジテへ侵攻し、巨神兵の繭を強奪する。
- トルメキア王国は、繭を奪取後に大型船で輸送しようとする。
- 本国へ輸送中に卵の重さに耐えられず腐海へ突っ込んでしまう。
- 腐海で蟲に襲われ舵を誤って風の谷付近に墜落。
- 捜索に来たトルメキア王国のクシャナが、風の谷にて蘇生しようと目論む。
クシャナが巨神兵の復活を目論んだことが、『風の谷のナウシカ』の主軸となっています。 - 王蟲の大群が風の谷へ迫った際、食い止めるためにクシャナが覚醒させる。
- 巨神兵は、まだ蘇生完了が不完全で下半身が腐り落ちていた。
- プロトンビームを王蟲の群れに向けて2発放つ。
1発目の威力は群れを長えrく薙ぎ払って大爆発を起こしたが、2発目の威力は肉体の腐敗がさらに進んでいたために数体を爆発させるまでに落ちた - 肉体が完全に腐り落ちて絶命してしまう。
- 戦闘が収束した後、巨神兵が身を乗り出していた丘の上には巨大な骨格が遺された。
映画で描かれている巨神兵は、言語命令は理解していますが、会話など、知能の度合いを示す描写はありません。
映画では明かされていない巨神兵の正体
映画では、前述ように生物兵器として描かれていますが、
原作では、その正体は旧世界の人類が多数創造した人工の神として描かれています。
王蟲や腐海と同様に巨神兵も人工の存在なんです。
このあたりの内容は、映画では全く明かされていません。
原作では、巨神兵は破壊兵器ではなく文字通り「神」として創造されました。
役割としては「調停と裁定の神」です。
人類では歯止めの掛けられない闘争が起きた際に間に入る存在とされています。
このあたりの詳細は、やはり原作を読まないと説明しきれないので、
興味のある方は、ぜひ原作を読んでみてください。
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巨神兵は完全体だったらどれくらい強い?
巨神兵が口から発射したのは、プロトンビームという陽子弾のことです。
完全体であれば、何発でも打てる上に、彼方にある山をも吹き飛ばし、
巨大なきのこ雲を作るほどの威力を持つとされています。
映画には描かれていませんが、
- プロトンビームは、口からだけでなく、出力を弱めたものを額から発射できる。
- 空間を歪めて宙に浮き、高速で移動することができる。
- 超常の力を持っており、ナウシカとの意思疎通はこれで行なっている。
- 20リーグ離れた遠距離からの会話や映像の念写も可能。
このように巨神兵は、とんでもない能力を持った生命体なのです。
巨神兵は完全体だったら王蟲より強いのか?
結論から言いますと、圧倒的に完全体の巨神兵のほうが王蟲よりも強いでしょう。
原作には描かれていストーリーなのですが、
映画では、不完全体の巨神兵が王蟲の集団に向けてプロトンビームを2発放つシーンがあります。
不完全な状態でも1発目のプロトンビームで王蟲の一部を殲滅しました。
前述したとおり、完全体の場合は、
- プロトンビームは無制限に発射できる
- 空中を高速で移動できる
わけですから、
1対1ならもちろん、巨神兵1対王蟲の集団だとしても、巨神兵が負ける要素は無さそうです。
巨神兵のモデルは?
それでは、巨神兵にもモデルがあるのでしょうか。
【風の谷のナウシカ】 巨神兵のモデルは、ナウシカの映画製作当時に精神を病み 夜な夜な奇声を発しながら深夜徘徊を繰り返していた庵野秀明氏の姿をモデルにした。オープニングのユラユラ歩いてくる巨神兵の動きは当時の庵野氏そのものだとか。pic.twitter.com/KAePQWyKXQ
— ジブリにまつわる都市伝説 (@toshidenghibli) December 25, 2018
巨神兵のモデルは実際に巨人兵を描いたエヴァンゲリオンの庵野秀明監督という説が有力です。
映画のオープニングで巨神兵が人類を滅ぼそうとしたシーン。
巨神兵が不気味にユラユラと揺れながら歩く様子が、スタジオジブリの前身トップクラフトに入社した当時の庵野秀明監督とそっくりらしいです。
そもそも、『風の谷のナウシカ』で巨神兵のキャラクターデザインや登場シーンの原画を担当したのは、庵野秀明監督本人なのです。
宮崎駿監督は突然訪ねてきた庵野の原画を見て、いきなり巨神兵の原画に抜擢しました。
先述のプロトンビームの描写も含め、巨神兵のシーンは全て庵野が手がけているのです。
当時の様子を鈴木敏夫プロデューサーは、「道場破りのようだった」と語っています。
また、庵野秀明監督の代表作である新世紀エヴァンゲリオンに登場する巨大な汎用人型決戦兵器のエヴァンゲリオンが巨神兵をモデルにしているというのもファンの間では有名な話です。
まとめ
- 映画では、巨神兵は「火の七日間」で世界を焼きつくした「旧世界の怪物」と噂される生物兵器
- 原作では、巨神兵の正体は、旧世界の人類が多数創造した人工の神
- 完全体の巨神兵は、とんでもない能力がある
- 巨神兵のモデルは、鹿野秀明監督
『風の谷のナウシカ』において、巨神兵は大きなテーマを背負ってます。
この作品に欠かせないキャラクターであることは間違いないですね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました
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