飛信隊とは、原泰久原作『キングダム』に登場する部隊。
玉鳳隊、楽華隊と同様に数々の戦場を潜り抜けて来た部隊の一つである。
結成当初と比較すると、その規模の差は作中でも一番である。
隊長の信は、奴隷上がりでありながらもその強さで隊を引っ張ってきた逸材である。
この記事では、キングダムの主人公である信と飛信隊を形成する主要なキャラクター達の情報と魅力について解説します。
キングダム|飛信隊とは?
飛信隊とは、秦軍の部隊の一つで、主人公信が率いる部隊でもある。
信は現在、李信と名を改め将軍となったので、飛信隊は立派な一つの軍に匹敵する規模となっている。
戦力や隊の規模は信が将軍となってからさらに大きくなっており、秦軍の主力軍隊にも数えられる程の部隊となった。
結成当初の人数と信が将軍になった現在の軍の規模を比べると、その差には驚かされ、隊長である信の確かな実力が伺える。
李信とは?
飛信隊を率いる隊長で、キングダムの主人公。
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李信のプロフィール
下僕出身でありながらも将軍まで上り詰めるという偉業を成し遂げた人物でもある。
奴隷として扱われながらも幼馴染の漂(ひょう)と共に鍛錬を積み、いつかは戦場で武功を上げて共に将軍になる夢を見ていた。
しかし、漂が秦国王の影武者として戦死したことをきっかけに、信は国の内乱へと関わっていく事となり、そこで実力を発揮したのちに軍へと入る事となった。
信は漂の死に際に誓った「天下の大将軍になる」という約束を果たすために戦場で活躍をつづけ、飛信隊の規模を拡大していき、ついに将軍になる事に成功しており、その強さは誰もが認めている。
自らが先陣を切って戦いに参戦していくタイプの武将で、将軍になってからもそれは変わっていない。
秦軍に拾われた当初からその実力は確かで、敵の武将などにも戦いを挑み打ち取る描写も多い。
武将になってからも敵将軍を次々と打ち取っており、下剋上のような武功を多くあげている。
しかし、格上との戦闘が多いこともあって瀕死の重傷を負う事も珍しくない。
その戦闘スタイルからも分かる通りに非常に単純な性格で、戦術を練って戦を展開していくという戦い方などはからっきしである。
そのため、戦術や戦いにおける指揮系統は河了貂(かりょうてん)に一任している。
飛信隊の主要キャラクター・登場人物
キングダム第643話より引用
羌瘣(きょうかい)
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飛信隊の副長の一人であり、五千人将という立場にある。
特殊な一族の出身であり、その一族固有の戦い方をする。
その特殊な戦い方は1対多の戦闘において非常に強力であり、羌瘣一人で数多の兵士と部隊を壊滅させている描写が描かれている。
その一族間では巫舞と呼ばれている覚醒状態で戦う事もある。
飛信隊へ加入した当初は感情を表に出す事はなかったが、戦いで信と打ち解けていくにつれて表情が明るくなってきている。
一族に関するしがらみが多く、幾度か羌瘣の下へ刺客が送られてきたこともある。
羌瘣は飛信隊に迷惑がかかるといけないと、一人で一族との決着をつけてくるなど非常に責任感の強い人物でもある。
河了貂(かりょうてん)
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飛信隊軍師 で、10代前半とみられる少女である。
今は亡き山民族・梟鳴の末裔で、信とは飛信隊結成より前からの仲である。
戦闘力も高くなく、当初は戦力とはいえなかったが、秦の軍師学校に通い軍師としての才能を開花させて以来、飛信隊の軍師を務めるほどの実力を持っている。
当初は信達にお金目的で協力していたが、距離が縮まるにつれて信達の役に立ちたいという思いが強くなっていき飛信隊に貢献するために軍師となったという責任感の強い人物でもある。
性別は女性であるが、信を含む飛信隊のメンバーがその事を知ったのは河了貂が軍師学校を卒業してからであった。
渕(えん)
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飛信隊の副長の一人で、千人将である。
信との馴れ初めは、当時100人将であった信の教育係という事だった。
その後、数々の武功を上げ昇進していく信についていく形で飛信隊へと加入した人物である。
気の小さい兵ではあるが、窮地に追いやられた際などに考える戦略などは敵の上手を行くなど、実力は確かである。
我呂(がろ)
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飛信隊千人将の一人、合従軍との戦いの後飛信隊へと入った。
タンパクな性格であり、感情を優先した信の言動に愚痴を吐く事も多い。
楚水(そすい)
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飛信隊の副長を務める武将の一人。
蒙驁軍千人将郭備隊に所属していたが、隊長が暗殺された過程を経て飛信隊へと配属された。
全兵が騎兵であるという秦軍の中では珍しい隊を率いており、その隊を束ねるという事から確かな実力が伺える。
性格は真面目で、絵にかいたような理想の上官といったような行動をとる描写も多い。
崇原(すうげん)
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飛信隊の比較的初期から歩兵を務めている人物である。
歩兵ながらも千人将を務め、新兵などの教育係も務めている。
飛信隊一の剣術使い。
田有(でんゆう)
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飛信隊初期メンバーの一人であり、千人将。
顔にあるたくさんの切り傷が特徴的で、人相もよいとは言えないが仲間に対する思いやりが行動の端々にみられる優しい性格である。
元大工であり、将軍になった李信の家を建てた。
竜有(りゅうゆう)
キングダム第664話より引用
飛信隊の百人将。
一見して活躍は少ないが飛信隊の比較的初期から信らと共に修羅場を潜り抜けてきた人物でもある。
田永(でんえい)
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飛信隊の歩兵で、五百人将。
馬陽での戦いから飛信隊へ加入した古株。
雑な性格であるが戦場での状況把握能力は高く、危険を察知し何度か窮地を脱するなどができている。
その男気あふれる振舞いもあいまって、隊の支柱的な存在となっている。
沛浪(はいろう)
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飛信隊の副歩兵長で、五百人将。
李信が初陣の時から、伍長として数々の戦場を生き残ってきた古参兵。
粗野な物言いが多いが、荒くれ者の多い飛信隊を引っ張りその中核を担う。
歩兵でありながらもその圧倒的な風格で飛信隊の歩兵を鼓舞して戦へ挑むことも多い。
岳雷(がくらい)
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飛信隊の千人将。
麃公軍から移籍してきた人物の一人であり、屈強な体格を持つ人物である。
体や顔にはおびただしい数の傷があり、その傷から荒々しい戦闘スタイルが伺える。
麃公将軍亡き後、麃公将軍が認めた信についていく事を決めた。
松左(しょうさ)
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飛信隊初期メンバーの一人で、信ともかなり距離感の近い関係にある人物である。
朱海平原の戦いのときは、百人将で副歩兵長を務め、得意の槍術で戦う。
気さくな性格で後輩にも優しく接する場面が多くみられる。
朱海平原決戦十四日目に飛信隊が危機的状況に追い込まれた中で自分の隊で前線を死守した結果、命を落としてしまった。
信の腕の中で息を引き取ったシーンは忘れられない一場面である。
尾平(びへい)
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飛信隊の百人将。
古参メンバーの一人であり、信と同郷にあり友人関係でもある。
飛信隊の中でもかなりひ弱な性格だが、仲間の助けを借りてなんとか生き残る描写が多い。
信を思う気持ちが人一倍強く、飛信隊の士気を上げる役割をはたしている場面もある。
尾到(びとう)
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尾平の弟にあたり、飛信隊の初期メンバーの一人である。
飛信隊が当時百人隊だったころの戦で、信を守り命を落としてしまう。
信が将軍になる男であると初期から感じ取れていた数少ない人物であった。
竜川(りゅうせん)
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飛信隊の五百人将。
初期から在籍する古参メンバーの一人。
大柄な体格であるが、優しい表情をしており実際に仲間を気遣う描写も多い人物である。
那貴(なき)
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飛信隊の千人将。
那貴一家という少数精鋭の隊の隊長を務める人物である。
元桓騎軍だが、黒羊丘攻略戦後、飛信隊の居心地の良さに惹かれ転属。
索敵に優れた隊であり、飛信隊の索敵部隊としての活躍が多い。
隠密行動が得意な隊だが戦闘シーンも描かれており、戦闘の実力も兼ね備えている人物である。
澤圭(たくけい)
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飛信隊の百人将。
信が最初に秦国軍の戦に出陣した時の伍長。
頼りない風体とは裏腹に、意外と頼れる経験豊富な伍長。
とてつもなく仲間想いで、戦友のためなら指が数本折れても盾を離さない。
他の伍長から舐められているが、独自に編み出した「五身一体戦法」によりどんな修羅場からも5人全員生還。
性格は臆病であり、戦場では自分が弱者の位置に当たるということを自身でも理解しているので、慎重な戦闘スタイルを好む。
去亥(きょがい)
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魏国との戦いで壊滅的被害を受けた第二軍歩兵の生き残り。
趙国戦から飛信隊に参加し、配属当初は信に妬みを持っていたが、確かな腕を持ち、飛信隊の中心的な存在に。
朱海平原の戦い十五日目に突如現れた龐煖に斬り殺された。
右目の周りにある痣がトレードマーク。
昴(こう)
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信と同じ城戸村出身の飛信隊隊員。
士族になって故郷の母に楽をさせたいという願いを叶えるため、前線に出て戦う。
小柄で頼りない印象を持つが、仲間のためなら槍で突かれても声をあげないほどの心の強さを持つ。
慶(けい)
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信と同じ城戸村出身の飛信隊隊員。
趙戦で強制徴兵され、飛信隊に入団。
古参兵として、信の成長を肌身で感じている。
尾兄弟とも仲が良く、隊内での宴会でも一緒に隊を盛り上げている。
仁(じん)
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飛信隊の新米兵。
信の将軍昇格後に飛信隊に入団したメンバーの一人、弓の使い手である。
弟の淡と共に森の中で狩人として生活していたが、類まれなる弓の腕を買われ、飛信隊に入隊。
かつての中華十弓の一人・蒼源を父に持ち、その弓は遥かに離れた敵でも正確無比に射抜く。
初陣ながらもその弓で多くの敵兵士を倒した。
淡(たん)
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飛信隊の新米兵。
兄の仁と共に飛信隊に憧れ、入隊した純朴な弓使い。。
弓の実力は仁にも引けを取らないが臆病な性格で、初陣の際には敵兵に向かって弓を放つことをためらっていた。
覚悟を決めた淡の弓の威力はすさまじく、とても弓とは思えないほどの威力を発揮する。
石(せき)
飛信隊初期メンバーの一人、山の民族出身である。
聴覚に優れており、その特技を活かして隠密行動や偵察により相手の先手に引けを取らない行動をとることが可能となっている。
常に冷静な態度で他人と接しており、戦場においても感情に揺さぶられずに適切な判断ができる人物である。
干斗(かんと)
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飛信隊の新米兵。
過酷な入隊試験をくぐり抜け、飛信隊に入隊してきた。
元下僕から這い上がった信と飛信隊に強烈な憧れを抱いている。
戦闘面ではまだまだだが、それを上回るほどの根性を持つ。
松左の槍を受け継いだ。
義孝(ぎこう)
キングダム第664話より引用
飛信隊の諜報・伝令部隊。
禁術を使用して療養中のはずの羌瘣が戦場にいる(実際は羌礼)という情報を持ち帰った。
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まとめ
- 飛信隊は、玉鳳隊・楽華隊同様に将来を有望視されている若手軍の一つ
- 李信は、下僕出身ながら将軍へとなり、親友との約束を果たした将校
- 羌瘣は、特殊な一族出身であり、戦況をひっくり返すほどの実力を持つ副長
- 飛信隊は、比較的身分の低い人物で構成されているにも関わらず、類まれなる戦のセンスで昇進を続けている
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