ワールドトリガー｜ガンナー＆シューター用トリガーの種類は？主な使い手についても

葦原大介原作の人気漫画「ワールドトリガー」の銃手（ガンナー）は、アタッカーよりも少し離れた位置でネイバーと交戦する中距離ポジションのこと。

トリオンを弾丸に換え、銃型トリガーを用いて攻撃するガンナーと、弾丸の構成を綿密に操作するシューターがいます。

この記事では、ガンナー・シューター用トリガーの種類と代表的な使い手について解説しています。

【ワールドトリガー】ボーダーのトリガーについて

ボーダー隊員の戦闘員たちは、トリオンを原動力にする武器のトリガーを支給されます。

ボーダーのトリガーは常時携帯することを想定した、手に収まるサイズと握りやすいフォルムが特徴です。

トリガーホルダーの基盤にチップを格納して発動させる構造となっています。

利き手用のトリガーをメイントリガー、逆手用をサブトリガーと呼び、それぞれ4つずつ、最大で8つまでトリガーを搭載することが出来ます。

発動の際はメイントリガーとサブトリガーから1つずつ、つまり同時に2種類のトリガーを使用可能。

どのトリガーを使うのかも選べるように、メインとサブの組み合わせも自由で、トリガーセットは人それぞれ違います。

ワールドトリガー第26話より引用

銃手（ガンナー）・射手（シューター）兼用の弾丸トリガー

弾丸には4つの種類があり、トリオンを威力・射程・弾速に振り分けるため、アタッカー用のトリガーよりも威力が低いという特徴があります。

ポジションは弾丸の射出方法の違いによって銃手（ガンナー）と射手（シューター）の2つに分けられています。

ガンナーは銃型トリガーを使って射撃。

あらかじめ設定した弾丸しか装填できませんが、銃の扱い方を訓練することで射撃の精度を安定させることが出来ます。

ただし、銃や腕を損壊してしまうと弾丸を射出できなくなるため、攻撃方法を失うことになります。

シューターはトリオンキューブを分割させて手元から直接弾丸を放つ戦闘員のこと。

攻撃のたびに仕様を調節するため、手間がかかる分、多彩な攻撃が可能です。

キューブの弾丸のコントロールにはセンスが必要で、里見一馬（No.1ガンナー）がガンナーを極めることになった理由もそこにあります。

ワールドトリガー第29話より引用

アステロイド（通常弾）

通常弾とも呼ばれる基本的な弾丸。

直接相手を狙うシンプルな構成で一番威力がある。

メテオラ（炸裂弾）

着弾した瞬間に爆発する炸裂弾。

広範囲へ攻撃することができ、障害物を狙った大爆発や爆風で目くらましも可能。

ハウンド（誘導弾／追尾弾）

自動追尾機能付きの弾丸。

別の方角からの奇襲に効果を発揮するため、対象とは別の方角に放って放物線のような軌道で追い詰めるのが有効的。

トリオン体の反応を追う「探知誘導」と、視線の先に狙いを定める「視線誘導」という2種類の機能があり、それぞれ誘導弾・追尾弾と呼ばれる。

バイパー（変化弾）

直線的な動きをする変化弾で、使用者が自由に弾道を設定できる。

複雑な軌道を描くにはそれだけテクニックが必要で、よく使う軌道をパターン化して設定するのが一般的。

リアルタイムで弾道の制御を行えるのは出水や那須など、限られた人物のみである。

ワールドトリガー第29話より引用

鉛弾（レッドバレット）

弾を物質化させて命中した対象に六角柱のおもりを付ける弾丸のオプショントリガー。

トリオンに干渉しないという性質を持つため、トリオン体を破壊することが出来ないが、シールドの影響も受けない。

トリオンの消費が激しく、弾速もかなり遅くなってしまうという難点がある。

三輪はハンドガンと合わせて起用し、当てることが難しい鉛弾を有効的に使用している。

スタアメーカー

レーダー探知が難しい相手に目印を付ける弾丸のオプショントリガー。

弾丸が当たった対象の位置情報がオペレーターの端末に発信され、視認できない相手の居場所も分かるようになる。

諏訪隊のガンナーがこれを活用して、エネドラの急所を探るのに役立てた。

銃型トリガーについて

ガンナーは、得意な戦術スタイルに合わせて弾丸を装備するのはもちろん、それらを射出する銃も隊員によって異なる。

常にモデルチェンジがなされていたり、個人でデザインを考案したりと、様々な種類がある模様。

拳銃（ハンドガン）

小型で、比較的近い位置からの攻撃に対応。

機動力を重視する戦闘スタイルにマッチし、速さが武器の弓場や、オールラウンダーの木虎も使用。

突撃銃（アサルトライフル）

ミドルレンジに強い連射性とそこそこの射程がある銃。

一番使用者が多く、オールラウンダーの搭載も目立つ。

犬飼・来馬など攻撃と援護を兼任するガンナーらしい役割での起用や、烏丸や柿崎など近距離戦と区別した中距離戦用の武器としても用いられる。

散弾銃（ショットガン）

射程はハンドガンと同等の近距離戦向きで、弾の拡散によって他の銃には無い面での攻撃が可能。

諏訪隊の諏訪と堤が起用し、瞬間火力と連携で高い攻撃力をキープしている。

擲弾銃（グレネードガン）

回転式弾倉で連射が可能。

北添が操る銃で、能力パラメーターによるとガンナーでトップの射程である。

機関砲（ガトリング砲）

位置を固定しての銃撃を想定した重機関銃。

作中の使用者は木崎レイジのみで、4銃身のガトリング砲を用いた一斉砲火の火力は絶大。

ワールドトリガー第55話より引用

合成弾について

2種類の弾丸を組み合わせる特殊な攻撃法のこと。

出水公平が感覚的に技術を体得し、シューターにとっては至高の技。

トリオンを激しく消耗し、合成には技術や時間を要する他、制御もより複雑である。

また、合成中はガードが出来ないので、実戦で活用する隊員は極一部のみに限られる。

ガンナーでも設定次第では使用できるとされているが、該当する隊員は今のところ居ない。

徹甲弾（ギムレット）：アステロイド＋アステロイド

威力重視の弾丸を重ねて貫通力を増幅したもので、硬度の高い対象にもダメージを与える。

弾丸がねじり込むような回転が加わった攻撃になる。

出水は、硬い装甲を持つラービット相手に使用し、動きを封じることに成功した。

強化追尾弾（ホーネット）：ハウンド＋ハウンド

ハウンドの追尾性能を強化し、より深い位置まで対象を追い詰める。

二宮匡貴は、弾数・多方向への射出・機能を巧みに操って、非常にかわされにくい攻撃をして有利な場所へと追い込む。

ワールドトリガー第192話より引用

変化炸裂弾（トマホーク）：メテオラ＋バイパー

炸裂弾に軌道の設定を付与したもので、障害物を避けて目標の近くで爆発を起こす。

出水や那須など、優秀なバイパーの使い手が効果的に使用。

ワールドトリガー第59話より引用

誘導炸裂弾（サラマンダー）：メテオラ＋ハウンド

追尾する炸裂弾で、目標を追い込んで爆撃。

蔵内和紀はシューターとしては長い射程距離を誇り、離れた位置から目標を追尾して爆撃を浴びせて捕捉する。

コブラ：アステロイド＋バイパー

作中ではまだ詳細が明らかになっていない合成弾。

軌道の制御にトリオンを割くバイパーの、弾速や威力を補うものと推測される。

防御用トリガーについて

全ポジションに共通する防御のためのトリガーも存在します。

シールド

その名のとおり、盾を形成するトリガーで、形も場所も自由に生成可能。

起動すると、任意の空間に自分の思い通りの形の透過性のある平面や膜が現れる。

展開する数や面積によって防御力は上下し、的を絞ればそれだけ強い攻撃に耐えられるようになる。

また、トリオン能力が高いほど耐久性が増す。

サブとメインの両方に置いて同時に起動させる「フルガード」という使い方もある。

ワールドトリガー第102話より引用

エスクード

接地面からバリケードを出現させるトリガー。

トリオンを完全に物質化させ、旧ボーダーのエンブレムが入った台形型の壁のようなものを形成する。

トリオンの消耗が激しく、移動も出来ないためか、採用する者が極端に少ない。

ワールドトリガー第169話より引用

オプショントリガーについて

攻守を支える目的で使用する補助的な要素の強いトリガーも存在します。

活用方法によっては、戦術の幅を一気に広げることが可能です。

グラスホッパー

空中にジャンプ台を形成して機動力を格段に上げることができるトリガー。

四角い板のようなものを任意の場所に出して、それを踏んで使用し、一回の使用で消失する。

一度に複数を形成することも可能だが、分割した数に応じてジャンプ力は小さくなる。

物質も当たると反射するが、トリオンの弾丸をはじくことは出来ない。

バッグワーム

マント上のトリガーで、起動中はトリオン反応が探知できなくなり、レーダーに写らない他、使用者の居場所は目視でしか確認できなくなる。

多くのスナイパーが標準装備していて、他のポジションでも奇襲に役立つ。

カメレオン

使用者が視認できなくなる隠密トリガー。

トリオン反応や肉体そのものが消えることはなく、また、起動中は他のトリガーの使用が出来ない。

バッグワームとは逆に、使用者が肉眼で見えないため、近距離での奇襲において無類の強さを発揮する。

ガンナーの漆間はサイレンサーとともに装備していて、奇襲戦法を一人でやってのけていると思われる。

テレポーター

数十メートル以内の視線の先へと瞬間移動が出来る試作トリガー。

移動距離に応じて、次の使用までにインターバルが必要になる。

シューターでは加古が起用していて高度な戦術を用いている模様。

嵐山隊のオールラウンダー2人（嵐山、時枝）は、テレポーターからのクロスファイア（敵に対して90°に自陣を組んで銃撃する隊形）という効果的な攻撃パターンを持つ。

ワールドトリガー第29話より引用

スパイダー

ワイヤーを張るトリガーで、味方に有利な空間を構築するのに有効。

キューブから出た正反対の方向を向いた矢尻のような角を、ワイヤーを張りたい場所に指す。

使用者が戦闘不能になってもワイヤーは残る。

トリオンの消費が少ないという観点から三雲修が習得している他、ガンナーでは片桐が装備している。

ワールドトリガー第138話より引用

サイレンサー

名称のみが明らかになっているオプショントリガー。

消音効果があるものと思われるが、ガンナー以外も起用していることから、銃声に限らず攻撃音を抑制できる可能性がある。

ガンナーでは来馬や漆間の他、常盤隊の戦闘員がそろって所持している。

まとめ

• ガンナーは、4種の弾丸とその性能の設定を利用して攻撃
• 銃型トリガーを用いずに攻撃するポジションはガンナーと区別して、シューターと呼ばれる
• ガンナーは、個々の戦闘スタイルに合わせて使用する銃も違う
• シューターには、2種の弾丸を組み合わせた合成弾という高度な技もある

ワールドトリガーは、現在23巻まで発売されています。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。