ワールドトリガー｜遠征選抜テストとは？試験方法とチーム分け一覧まとめ

遠征選抜テストは、葦原大介原作の人気漫画「ワールドトリガー」のキーポイント。

遠征は、A級隊員の中でも本部に実力を認められた者しか行けないとされているネイバーフットでの現地任務のことです。

修たち玉狛第二が入隊当初から目標に掲げていた一大行事でもあります。

この記事では、遠征選抜テストの実施方法とチーム分けについて解説しています。

【ワールドトリガー】遠征選抜テストとは？

B級ランク戦終了後、ボーダーは現在、2か月先に大規模なネイバーフット遠征を予定している。

今回の遠征がこれまでとは違う点は、目に見えた成果が求められていること。

アフトクラトルの侵攻によって連れ去られたＣ級隊員を取り返しに行くと三雲修が記者会見で公言したことから、メディアの注目を集めてしまったのである。

ワールドトリガー第85話より引用

そして、驚異的なトリオン量を誇る雨取千佳が、トリオン供給要員として参加することが決定しており、遠征艇の定員数が拡大したことも影響。

準備期間も限られていることから、普段とは違った形で試験が実施されるようである。

また、遠征の引率者としては忍田が内定している。

背景と目的

ボーダー上層部は、遠征を希望しているかどうかに関わらず、B級中位以上と一部のA級隊員を本部に招集。

遠征計画にともなって、本部内のランク戦などといった通常の訓練ができなくなることが予想されており、今回の選抜試験を良い機会として、将来のボーダーの主戦力を担う者たちの能力を測りたいという思惑がある。

ワールドトリガー第203話より引用

通常の遠征ではチーム単位で選出されるところを、今回は個人だけでも抜擢される可能性があるとした上で、個々の能力の発揮を存分に発揮するよう示唆している。

試験の結果は、遠征への参加の権利だけでなく、今後の評価にも響くため、遠征を希望していない隊員にとっても気が抜けないものとなった。

日程

• 3/13　全体説明会　･･･大型スクリーンのある部屋にて該当する隊員を招集
• 3/16　隊長面接　･･･臨時隊長が対象
• 第１試験　･･･3/17～23の1週間
• 第２試験　･･･第１試験と連続して3/24・25の2日間

参加者アンケート

説明会の前に試験の日程が公表され、同時に参加者向けのアンケートに回答するよう指示があった。

ボーダーから支給されているモバイル端末で各々が入力し、データを送信する形式となっている。

設問は3つ。

1. 遠征を希望するかどうか
   希望する・チームでなら希望する・希望しない
2. チームメイト以外で、一緒に遠征に行きたい人
   参加者名がリストになっていて選べるようになっている
   また、その理由についても明記する
   最大5人まで挙げられる
3. チームメイト以外で、一緒に遠征に行きたくない人
   「一緒に行きたい人」と同様に回答
   最大2人まで挙げられる

ワールドトリガー第23巻巻末おまけより引用

試験方法と審査官

実施方法は、一貫して遠征時の環境を想定したものとなっている。

第１試験と第２試験に分かれていて、どちらも拘束時間が非常に長い。

チームの隊員を入れ替えるという他の試験に類を見ないイレギュラーな設定で、臨時の即席チームでの協力が必要。

それぞれの試験内容については直前に明かされるため、対策のしようがなく、個人の持っている真の実力が試される。

第１試験：閉鎖環境試験

1週間かけておこなわれる閉鎖環境試験。

ワールドトリガー第203話より引用

遠征艇内を模したモジュールで各チームごとに生活する。

遠征艇内の設備の確認を兼ねており、長期の共同生活における適性を見る。

試験中、受験者はトリガーや通信機器は預けなければならない。

それ以外のもので、規定のサイズ内で持ち込み可能な私物もある。

服装はトリオンで生成された指定のものから選んで着用。

ただし、帽子などの着用はある程度許されている。

試験施設内は照明などの全ての動力をトリオンでまかなっていて、定期的にトリオンのチャージが必要。

試験用のトリガーがそれぞれに支給され、9時～21時まで（試験時間中）はトリオン体で活動することが義務付けられている。

それぞれにトリオン式のノートパソコンが与えられ、必要なファイルはすべて隊長のパソコンに送られてくる。

充電式の通信デバイスも個人に準備されていて、正規のチームメイト以外であれば連絡を許されている。

課題はパソコンを操作しておこなう形式で、7日間で受験者たちがこなす課題は全部で４つ。

課題	内容
共通課題	各自400問。解答は必須で、設問はそれぞれ同じ内容。ジャンルは基礎知識から心理テストに至るまで様々で、個人の適性の判断材料になると思われる。
分担課題	チームで1000問。処理の方法はチームごとに委ねられている。共通課題とは違って高い思考力が求められる内容で、7日間でどれだけ多く提出できるかを試されていると思われる。
特別課題	運営から予告なく随時出題される。
戦闘シミュレーション演習	2日目から実施される専用ソフトを使ったチーム対抗競技。開始時刻は15時で、はじめの3日間は総当たり戦。１チームずつ戦って、勝った場合と引き分け時にのみ得点が入る。日ごとに獲得できる点数が上がる。

課題の閲覧と提出は、毎日9時～19時の間となっている。

閉鎖環境内では、食材も限られていて、7日間分を上手く調整する必要がある。

また、オペレーターは就寝時、専用の個室を使用。

午後9時に移動し、個室にある専用の端末で報告書を提出する。

部屋の割り当ては各隊に任せられているが、1泊はカプセルベッドを使用するよう指定されている。

各チームの獲得ポイントと暫定順位、個人成績の結果が、隊長のパソコンに毎日19時に送られてくる模様。

第２試験

2日日程でおこなわれる長時間戦闘試験。

ワールドトリガー第203話より引用

長丁場を想定した試験であり、最長で36時間連続で戦闘をすることになる模様。

すべてのA級隊員が第２試験から参加する。

詳細は直前まで伏せられている。

審査官

第１試験では、臨時チームに編成されていない他のA級隊員たちが、審査官にまわっている。

全体説明会と同日にA級隊員向けのオリエンテーションが開かれ、部隊ごとに小会議室に集められた。

A級隊員たちには、自分が遠征に参加することを想定して、受験者たちの資質を能力と人格の双方向から採点してもらうという。

A級隊員の審査結果は判断材料の一つにはなるが、合否を決定するのはあくまでも上層部である。

ワールドトリガー第206話より引用

審査官としての各々の発言内容や判断理由を、上層部がチェックしたいという思惑も感じられる。

閉鎖環境での映像をモニター室で確認し、各隊員の言動にプラス・マイナスの評価をする。

これは「A級評価」として受験者の個人成績に反映される。

基本は担当ごとに審査を進めていくようで、空いた時間に他の審査官の採点箇所の録画映像を見直して、自分の評価を付け加えることもできる。

担当以外の映像のチェックも可能。

チーム分け一覧と選定のコンセプト

まず、戦闘員4人とオペレーターからなる5人編成の臨時部隊を11チームつくることに。

ワールドトリガー第203話より引用

チーム分け方法

上層部があらかじめ臨時隊長とオペレーターを選出。

設けられた3つのプールごとに、隊長が早い者勝ちで隊員を指名する。

オペレーターを含め、もとのチームメイト同士を同じ隊に入れることはできない。

指名順番は、くじ引きで決まる。

誰が誰に選ばれたか筒抜けのため、最後まで残った者にとっては屈辱的に感じることも。

しかし、先着順とはいえ、各隊長のメンバー選びには様々な理由があり、売れ残ったからといって実力が低いとは一概には言えない。

ちなみに、那須玲は体調不良で不参加。

臨時チームの決定後は、試験開始までの間、試験で仲間となる者同士のコンタクトは禁じられている。

各チームメンバー一覧／選定コンセプト

構成隊員は、プール順に記載。

氏名の前の（　　）は、くじ順番を示している。

隊名	構成隊員／選定のコンセプト
歌川1番隊	隊長：歌川遼（A級 風間隊）オールラウンダー オペレーター：志岐小夜子（B級 那須隊） ( 9)　漆間恒（B級 漆間隊・隊長）ガンナー ( 1)　空閑遊真（B級 玉狛第二）アタッカー (11)　巴虎太郎（B級 柿崎隊）ガンナー
	機動力と長期戦を考慮してチームを編成。同時にオペレーターの志岐の負担を考え、年下の遊真と虎太郎にフォローしてもらいたいと思っている。
王子2番隊	隊長：王子一彰（B級 王子隊・隊長）アタッカー オペレーター：仁礼光（B級 影浦隊） ( 3)　辻新之助（B級 二宮隊）アタッカー ( 3)　生駒達人（B級 生駒隊・隊長）アタッカー (10)　帯島ユカリ（B級 弓場隊）オールラウンダー
	機動力と剣術を重視。トリオン消費をおさえた戦術で、長時間戦闘でも対応可能と考えている。
柿崎3番隊	隊長：柿崎国治（B級 柿崎隊・隊長）オールラウンダー オペレーター：藤丸のの（B級 弓場隊） ( 2)　影浦雅人（B級 影浦隊・隊長）アタッカー (11)　別役太一（B級 鈴鳴第一）スナイパー ( 5)　犬飼澄晴（B級 二宮隊）ガンナー
	影浦が犬飼を苦手だと知った上で起用。戦闘試験ではA級と渡り合わなければならない場面があると予測し、Ａ級経験者を優先した。
北添4番隊	隊長：北添尋（B級 影浦隊）ガンナー オペレーター：染井華（B級 香取隊） (10)　外岡一斗（B級 弓場隊）スナイパー ( 4)　菊地原士郎（A級 風間隊）アタッカー ( 9)　南沢海（B級 生駒隊）アタッカー
	染井と外岡がそろった時点で、同年代で構成することを思い付いた。結果的にポジションのバランスも取れたと楽観視している。
来馬5番隊	隊長：来馬辰也（B級 鈴鳴第一・隊長）ガンナー オペレーター：小佐野瑠衣（B級 諏訪隊） ( 7)　穂刈篤（B級 荒船隊）スナイパー ( 9)　小荒井登（B級 東隊）アタッカー ( 2)　弓場拓磨（B級 弓場隊・隊長）ガンナー
	各隊員のスタミナとプラス思考を買って指名。弓場には隊に適度な緊張感をもたらして欲しいと、自分にはない部分を期待。
古寺6番隊	隊長：古寺章平（A級 三輪隊）スナイパー オペレーター：六田梨香（B級 漆間隊） ( 6)　奥寺常幸（B級 東隊）アタッカー ( 7)　三浦雄太（B級 香取隊）アタッカー ( 4)　木虎藍（A級 嵐山隊）オールラウンダー
	機動力と協調性の高さで隊員を選んだ。結果、トリオン量は少ない構成になったが、アタッカー用トリガーで攻撃にトリオンを無駄なく反映できるため問題はないと考えている。
諏訪7番隊	隊長：諏訪洸太郎（B級 諏訪隊・隊長）ガンナー オペレーター：宇井真登華（B級 柿崎隊）オペレーター ( 8)　隠岐孝二（B級 生駒隊）スナイパー (10)　三雲修（B級 玉狛第二・隊長）シューター ( 3)　香取葉子（B級 香取隊・隊長）オールラウンダー
	残された選択肢と勘を頼りに指名。くじ順に上層部の操作と何かしらの思惑を感じ、構成についてはポジションのバランス等、必要最低限の配慮に留まった。
二宮8番隊	隊長：二宮匡貴（B級 二宮隊・隊長）シューター オペレーター：加賀美倫（B級 荒船隊） ( 1)　東春秋（B級 東隊・隊長）スナイパー ( 2)　雨取千佳（B級 玉狛第二）スナイパー ( 8)　絵馬ユズル（B級 影浦隊）スナイパー
	くじでの順番で思うように人選できたため、第3プールのことはあまり考えていなかった。おおやけには絵馬ユズルを選んだ理由を、加賀美のオペレーションを考慮してのことだと伝えた。
水上9番隊	隊長：水上敏志（B級 生駒隊）シューター オペレーター：今結花（B級 鈴鳴第一） ( 4)　荒船哲次（B級 荒船隊・隊長）スナイパー ( 5)　樫尾由多嘉（B級 王子隊）アタッカー ( 7)　照屋文香（B級 柿崎隊）オールラウンダー
	オペレーターが今結花ということで、頭の良さで隊員を指名。閉鎖環境試験が有利な面子として、第１試験では他に圧倒的な差をつけたいと思っている。
村上10番隊	隊長：村上鋼（B級 鈴鳴第一）アタッカー オペレーター：氷見亜季（B級 二宮隊） ( 5)　堤大地（B級 諏訪隊）ガンナー ( 8)　熊谷友子（B級 那須隊）アタッカー ( 6)　蔵内和紀（B級 王子隊）シューター
	氷見のオペレーション能力を信頼しており、あまり深く考えず直感で人選。自身が隊長経験がないことに引け目を感じていて、自然と補佐役が集まった。
若村11番隊	隊長：若村麓郎（B級 香取隊）ガンナー オペレーター：細井真織（B級 生駒隊） (11)　半崎義人（B級 荒船隊）スナイパー ( 6)　笹森日佐人（B級 諏訪隊）アタッカー ( 1)　ヒュース・クローニン（B級 玉狛第二）アタッカー
	特別コンセプトを意識はしてはおらず、状況を見て判断。臨時隊長に選ばれたことに戸惑いを感じつつも、精一杯頑張りたいと考えている。

その他

以下の臨時部隊に編成されなかったオペレーターは、試験の運営補助にまわる。

• 宇佐美栞（B級 玉狛第二）
• 橘高羽矢（B級 王子隊）
• 人見摩子（B級 東隊）

第1試験ダイジェスト

第一試験の現在の状況をまとめてみました。

今後、随時アップデートしていきます。

漆間恒の質問

説明会時に、漆間恒が試験がもたらす評価について、具体的にどのように待遇に差が出るのかを質問。

城戸は、A級昇格を認めることはできない（給与体制に変更なし）と返答し、かわりに試験の合格者には遠征手当の半額を保障すると提示した。

長期遠征の間、遠征に参加しなくても一日あたり5,000円の支給が約束されるというかなりの好条件である。

試験初日

試験初日には、開始1時間で修がトリオン切れになって共通課題を進められないという事態が発生。

これは、施設へのトリオン供給で持っているトリオンを使い果たしたことに原因があった。

修は通信用デバイスで共通課題の問題文をカメラで撮影し、翌日に解答することに。

同日おこなわれた特別課題においては、染井華の発言に審査官や上層部らの注目が集まった。

ワールドトリガー第210話より引用

また、ネイバーである遊真とヒュースは課題の文字の読解にチームメイトの補助が必要となり、2人の所属している臨時チームは思うように結果を伸ばせなかった。

古寺は初日の個人成績を見て、諏訪・来馬・柿崎・若村・村上に連絡を取り、「A級評価」の状況を尋ねている。

効率を重視した自分の采配が、チームメイトの足かせになっている可能性を視野に入れ、方針をあらためた。

他にも各隊の計画性や、料理ができる隊員などが試験1日目で明らかになっている。

試験2日目

2日目には、15時開始の戦闘シミュレーション演習の対戦ソフトが配布された。

ルールや各トリガーのソフト上での性能が細かく明記されている。

水上は、初日から戦闘シミュレーションの実施をチームに伏せており、当日も一人で対戦することを選んだ。

このことはSNS上でも話題になり、「水上敏志」がtwitterでトレンド入りした。

まだ水上くんトレンドにいるの。
ただオススメにいるだけ🤭#ワールドトリガー pic.twitter.com/cdaIJmNiWD

— Lemo (@natume_yujincho) November 4, 2021

結果、ユニットごとに持っているスキル最大限に発揮し、統率のとれた動きで第１試合の相手である諏訪7番隊に大勝した。

各隊には対戦と同時進行で特別課題が出され、複雑な処理をいかにしてこなすかが試されている。

＜ワールドトリガー全巻を半額で買うならAmebaマンガ＞

↓↓↓ Amebaマンガの登録はこちらから ↓↓↓

まとめ

• 遠征選抜テストは、次の長期遠征に必要な適性を見極める試験
• 遠征選抜テストは、今までにない方法で実施されている
• 遠征選抜テストは、戦力の中枢となる隊員たちの実力をはかる目的も
• 遠征選抜テストの合格者には、遠征に関わって臨時報酬が約束されている
• 遠征選抜テストは、A級隊員からの審査も、上層部の貴重な判断になる

ワールドトリガーは、現在24巻まで発売されています。

原作漫画を読んでみたい方はこちらから。

ワールドトリガー

登場人物の情報が詳細に記載されたオフィシャルデータブックも発売中。

ワールドトリガーファンの方には、必見の内容になっています。

ワールドトリガー オフィシャルデータブック BORDER BRIEFING FILE (ジャンプコミックスDIGITAL)

また、 原作漫画やオフィシャルデータブックは電子書籍も発売されています。

電子書籍で安く購入したい方はこちらの記事を参考にしてください。

 ワールドトリガーの電子書籍を安く買う方法

最後まで読んでいただきありがとうございました。