ワールドトリガー｜ガロプラのメンバーは？目的やラタリコフの正体についても

ガロプラとは、葦原大介原作の人気漫画「ワールドトリガー」に登場する敵役。

ネイバーフットの一国で、アフトクラトルの大規模侵攻の後、三門市に侵略して来ました。

この記事では、ガロプラのメンバーと目的や取引について解説しています。

【ワールドトリガー】ガロプラとは？

ガロプラは、ネイバーフットにある惑星国家の一つ。

情勢も安泰とは言い難い小国で、三門市に攻めて来たのには深い理由があります。

ガロプラの情勢

ガロプラは、数年ほど前にアフトクラトルのハイレインの部隊の侵略を受け、国の母体となる母トリガーを掌握されてしまった。

以降、国内の人も領地も、完全にアフトクラトルの支配下となり、アフトクラトルの従属国の一つに数えられることとなった。

ワールドトリガー第202話より引用

内政状況は未だ厳しく、攻め込まれればひとたまりもないため、表向きはアフトクラトルに従う形を取っているというスタンス。

自国と同じ扱いを受けているロドクルーンに対しては、アフトクラトルを親玉として共闘することもあるが、協力体制にはない。

玄界（ミデン）襲撃はハイレインの指示

アフトクラトルのハイレインは、大規模侵攻の後、本国に帰還しながら従属国のガロプラとロドクルーンに「ボーダーの足止め」を命じた。

ワールドトリガー第121話より引用

ハイレインとしては、アフトクラトル国内では覇権争いで忙しいために、ボーダーからの追撃を許したくないという思いがあったようである。

また、惑星の周回軌道がアフトクラトルよりも近いガロプラへとボーダーの目を向けさせることが出来れば、より好都合だとまで考えている様子。

捕虜については、救助の必要はないとして、場合によっては始末をも許可した。

ガロプラの目的と目標(ターゲット)は？

アフトクラトルの指示の意図を汲み取ったガロプラの目的は、ボーダーのネイバーフッド遠征時期を遅らせること。

ロドクルーンの不参加という状況から、隊長のガトリンはボーダー本部を襲撃することを決断。

ハイレインたちの襲撃にも対応するほどのボーダーの戦力を相手に、トリガー使いや市街地を狙うのは得策でないと判断した。

そこで、偵察用トリオン兵を用いて、ボーダー隊員の動きを数日間追跡。

ロドクルーンから大量のトリオン兵が派遣されたのを確認して、ボーダー本部基地にある遠征艇の破壊を強行した。

つまり、ガロプラの目標（ターゲッット）は、遠征艇の破壊である。

ワールドトリガー第123話より引用

あらかじめ、アフトクラトルからボーダーの戦力の情報をもらっていた他、侵攻に際して周到な準備をしてきたことがうかがえる。

また、使用しているトリガーがアフトクラトルのものと異なり、独自のトリオン技術があると言える。

具体的には、細長い薬莢のような形をしたトリガーを腰のあたりに複数装備し、それらを取り出して門の発生や武器を出現させる。

また、共通した武器として、手の甲に装着したトリガーから多角形を浮かび上がらせて変形させている.

戦闘員は各自、門の発生の技術を応用した遠征艇への帰還機能を付帯しており、これはボーダーの緊急脱出機能を参考にしたものと思われる。

ガロプラの遠征メンバー

遠征部隊として派遣されたのは、戦闘員5人とサポート役の合わせて6人です。

ガトリン

ワールドトリガー第127話より引用

遠征部隊の隊長で、大柄で強面という軍人らしい出で立ちをしている。

「処刑者（バシリッサ）」の使い手。

背中から先端にブレードがついた長いアームを4本出す。

長いリーチと、物理的な攻撃に対してかなりの強度があるのが特徴。

また、腕に直接トリガーをあてがって、銃型の武器を装備。

当たると焼け溶けるような高威力のビームを放出する。

ただし、次の攻撃までにはチャージの時間が必要である。

ボーダーの本部基地の地下に侵入し、上位アタッカー陣を相手に大立ち回りした凄腕。

最後まで諦めずに遠征艇の格納庫を狙って砲撃を試みた。

話し合いでも戦闘でも、隊を統率するリーダーシップを発揮。

しかし、ラタリコフの意思決定を尊重している様子もある。

コスケロ

ワールドトリガー第126話より引用

遠征部隊の副隊長で、長身で細い体躯が特徴。

「黒壁（ニコキラ）」の使い手。

ジェル状の盾を左手に生成して、トリオン由来の武器や攻撃を無効化する。

敵の手足にジェルをまとわりつけて、機動力を削ぐことも可能。

一度ついたら取り外せないようで、厄介な能力。

液体のように大量に放出させて、身体をまわりにシールドを形成することもでき、鉛弾による銃撃も防いでいる。

しかし、トリオン以外には効力を発揮しないことや、攻撃方法がないことが弱点のようである。

侵攻では、ガトリンの指示で基地の外にトリオン兵の出現用のゲート誘導装置を発射。

基地の外で三輪と米屋と対峙した。

ラタリコフ

ワールドトリガー第201話より引用

スポーツ刈りの青年で、通称ラタ。

「踊り手（デスピニス）」の使い手。

起動すると、背中にブースターのようなものが生えて、そこから土星のような円環のついた球体をいくつも浮かばせる。

その球体ぼ軌道を操作して攻撃し、球体を複数個合わせて大きくすることも可能。

侵攻では、壁を通過するトリガーを使って、ガトリンとウェン・ソーとともに本部基地に侵入。

トリオン兵と自身のトリガーを巧みに操って、上位アタッカー陣と対峙した。

戦闘慣れした風間の対応力を前に、戦闘不能まで追い込まれるが、最後までガトリンの援護を全うした。

冷静な判断力を持ち、丁寧な言葉遣いを片時も崩さない。

ウェン・ソー

ワールドトリガー第130話より引用

遠征部隊の紅一点で、感情を表に出さないクールさと、ポニーテールが特徴。

「藁の兵（セルヴィトラ）」の使い手。

上空に浮かばせたトリガーに自分の姿を反射させて、そっくりの虚像を作り出す。

複数の分身が動いているように錯覚させ、相手を攪乱する。

ダミーの身体に攻撃能力はない。

本部基地に侵入後、那須と熊谷と対峙した。

自身のトリガーの性能を上手く活用して2人を苦しめたが、駆けつけた菊地原のサイドエフェクトに本体を見破られてしまった。

レギンデッツ

ワールドトリガー第202話より引用

ボブカットの青年で、通称レギー。

基地の外でトリオン兵の操縦と戦力を分散させるための陽動を担当した。

アフトクラトルのハイレインの部隊に対して、畏怖と強い恨みを持っている。

任務の途中に、母国への帰還を切望するヒュースと遭遇。

熱くなりやすい性格と、自国を守ろうとする思いが災いして、単独行動に出てしまった。

「剣竜（テュガテール）」の使い手で、起動すると右肩の後ろから数メートル以上ある長い武器があらわれる。

背骨のように節があり、その一つ一つに鋭い突起が対で帯びている。

ヨミ

ワールドトリガー第129話より引用

黒いヘルメットを目深にかぶっているネコ目の少年で、遠征部隊のサポート役。

レーダーを見て戦闘員に情報を送るなどと言ったボーダーでいうオペレーターのような働きをしている。

そのほか、トリオン兵の行動パターン変更や操縦など、遠征艇から直接戦闘の支援をおこなう。

「完全同時並列思考」というサイドエフェクトを持ち、左右の手でそれぞれ別のトリオン兵を2体同時にコントロール。

黒江の攻撃を早い段階で見切り、すぐに対応するという思考力の高さを発揮した。

エンジニアとしての側面もあり、トリオン兵の操縦装置を自作したり、トリガーを正確に解析したりするなど、器用に何でもこなしている。

玉狛支部との取引について

ボーダーの基地襲撃の作戦終了後、玄界に興味を示したラタリコフは、街を見てまわることにした。

サイドエフェクトでそれを予期していた様子の迅は、林藤支部長と陽太郎を連れて接触。

「玉狛支部」単独で、ガロプラに交渉を持ち掛けた。

林藤の取引内容

林藤は、ガロプラはもとよりこちら側を制圧するつもりはなく、アフトクラトルの指示に従うという体裁を守るために襲撃してきたことを見抜いた。

ワールドトリガー第201話より引用

そして、その計画に失敗したガロプラが、アフトクラトルに成果を見せるために市街地への攻撃に移るかもしれないと推測。

アフトクラトルの大規模侵攻の被害のよって市民からの風当たりが強い中、またもネイバーの侵略を許せば、進行中のネイバーフット遠征計画に支障をきたしかねない。

そこで、お互いの利益のために交渉を開始。

ボーダーが遠征の出発を50日先延ばしにする代わりに、これ以上の襲撃をストップして欲しいと打診した。

ボーダーは民間人への被害を防止、ガロプラはアフトクラトルに「玄界の遠征の妨害」を報告でき、双方にとって好都合という内容である。

実際には、ボーダーとしては遠征にすぐに出発する予定は元からなく、予定通りの日程が2カ月先というに絡繰り。

何もすることなく、ガロプラに恩を売るという巧妙で狡猾なやり口と言える。

また、これは「玉狛支部」の一存によるものとし、これを機に親交を深めたいという意思表示をした。

ラタリコフの正体

ガロプラの遠征部隊は、交渉内容を全面的に受け入れることにした。

決断に至ったのには、アフトクラトルを納得させる他の良策がなかった他、林藤から聞いた「旧ボーダー時代に築いた同盟国」の話が少なからず影響していると思われる。

アフトクラトルには内緒で玉狛支部と協力体制を構築するため、ラタリコフはブレスレット型の特殊なトリガーを玉狛支部に渡した。

対になるものをラタリコフが身につけ、お互いの位置が分かるというもの。

通信機能もあり、他のトリガーに干渉されることなく連絡が取り合えるらしい。

迅は、ラタリコフに三雲修と空閑遊真を紹介し、通信トリガーを修に託した。

こうして、玉狛支部とガロプラ遠征部隊に同盟関係が成立。

まだ遠征に行けると決まっていない修たちは、選抜試験に向けて身を引き締めた。

「嘘を見抜く」サイドエフェクトを持つ遊真は、ラタリコフの自己紹介に反応。

実は、ラタリコフの本名はオルカーン・マーダック。

ワールドトリガー第202話より引用

逃亡中のガロプラの第4王子で、ガロプラの遠征部隊にとっては周知の事実である。

今回の同盟では、本人から玉狛支部側に公表することはなく、本当の意味で信頼を得られるかどうかは今後にかかっていると言える。

まとめ

• ガロプラは、アフトクラトルの従属国として、指示に従わざるを得ない状況にある
• ガロプラは、ボーダーからの報復を恐れ、遠征艇のみを狙って襲撃
• ガロプラの遠征部隊は、隊長のガトリンを筆頭に、それぞれが特殊なトリガーの使い手である
• ガロプラは、林藤の提案を聞き入れ、玉狛支部と同盟を締結した

ワールドトリガーは、現在23巻まで発売されています。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。